ずずの読書な日々
 
主に読書日記です
 



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エディット・ピアフ~愛の賛歌~

昨日、映画館で観てきました。
苦悩と波乱に満ちたエディット・ピアフの47年間の生涯を
描いた作品です。

エディット・ピアフは美輪明宏さんの本に載っている写真でしか
見たことはなかったのですが、かなり似ていたと思います。

劇中、ひっきりなしにシャンソンが流れるのですが、
その中で知ってる曲が何曲かあったので、懐かしい気持ちになりました。

それは実家の母親がシャンソン好きで、小さい頃から聴かされて
いたからです。

けれども幼い頃はシャンソンなど理解できるはずもなく、
「なんだか不気味な感じのする音楽だなぁ。」としか思いませんでした。

しかし20歳くらいの時、何故か急にシャンソンに興味を持ち始め、
母親の古いレコードをひっぱり出して聴いていたら
「シャンソンの良さがわかるようになるなんて、アンタも
オトナになったわね。」などと言われたのでした。

最近はジャズやロックを聴いていますが、久しぶりにシャンソンを聴いたら
この映画のサントラ盤が欲しくなってしまいました。



10月4日(木)21:10 | トラックバック(0) | コメント(0) | テレビ・映画 | 管理

犬と私の10の約束

 川口晴(文藝春秋)

「クイール」や「子ぎつねヘレン」などの映画プロデューサーである
川口晴(はれ)さんが、愛犬家の間でブームとなった「犬の十戒」をヒントに
書き上げた作品です。

本屋さんで、表紙のワンちゃんの写真にひとめ惚れして買いました。

中学生の「あかり」は、お父さんがお医者さんで多忙のため、
ほとんど毎日すれ違いの生活をしています。
お母さんも病気で入院してしまった、その日、家の庭に子犬が
迷い込んできます。

お母さんは、あかりに「犬を飼うときには10の約束をしなければいけない」と
教えます。

そして、まるで靴下をはいているように見えることから「ソックス」と
名付けられた犬との生活が始まります。

ソックスは、孤独なあかりの日々に、いつも変わらない態度で
そばにいてくれて、かけがえのない存在になるのです。


この物語には、ギターの上手な美少年が登場したり、
いささか少女マンガチックなところもあるのですが、
どんな時にも態度を変えない、ソックスが健気で可愛らしくて
素直に感動できます。

ラストの方にある「虹の橋」という詩も涙を誘います。



10月3日(水)08:47 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

哀愁的東京

 重松清(角川文庫)

絵本作家である主人公は、ある理由で絵本が描けなくなり、
フリーライターとして生活していくうちに、様々な人と出会います。

彼らは皆、どこかしら哀愁を秘めていて主人公の心をとらえ、
真っ白だったスケッチブックをうめていくきっかけを与えてくれるのです。


重松氏の作品は何冊か読んでいますが、どれも共感できてしまうのは
重松氏が同年代で、田舎から東京に出た時期もほぼ同じで
矢沢永吉が好き(笑)という共通点が多いからでしょうか。

この小説を読んでいて、自分が東京で暮らしていた頃ののことを
しみじみ思い出してしまいました。

「東京」というところは哀愁に満ちた街です。
田舎から出てきた者にとって、それを強く感じさせるのが、
東京の、東京らしいところなのかもしれません。



10月2日(火)08:54 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理


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