ずずの読書な日々
 
主に読書日記です
 



2012年1月を表示

ジャズストとフジコさん

先週の土曜日、某繁華街でジャズストリートが開催されました。
まずは御近所の友人とともに、高校時代の同級生S君が出演するライブへ。
ライブ会場となっている喫茶店に着くと、すでに席はほとんどうまっていて、
どこに座ったらよいやらと、うろうろしてると年配のご婦人が
「あなた達、よかったらここにこない?」と声をかけてくださいました。
その人の隣に丁度ふたり分の席があいていたのです。
その席はステージに近くて、演奏者がよく観える場所なので
「こんないい席に座らせてもらって、ありがとうございます!」と
友人とふたりでお礼を言うと、「いいのよ。私も話し相手がみつかって
嬉しいから。」とおっしゃるのです。
そのご婦人は・・・名前を聞かなかったので仮に「フジコさん」とします。
なんとなく「フジコさん」という雰囲気がしたので。

フジコさんがおっしゃるには、数年前に御主人を亡くされたそうで、
その後はずっと一人暮らし。
「家でひとりでいても、ふさぎこむばかりだし、こうやって出てくれば
あなた達みたいに若い人とお話できるしね。」などと、色々お話して
くださいました。
音楽が大好きで、どこかでコンサートやライブがあると聞いては出掛けて、
音楽三昧な日々だそうです。
私も友人ももはや立派な?おばさん世代なんですが、フジコさんからみれば
若い部類に入るのでしょう。
久しぶりに「若い人」などと言われて、嬉しくなってしまいました。

ライブ終了後、フジコさんは「私は忘れっぽいから、今度あなた達に会っても
覚えてないかもしれないの。ごめんなさいね。でも今日は
おかげ様で楽しかったわ。ありがとね。」と言い、颯爽と
帰って行きました。
「忘れっぽい」というのは嘘ではないかもしれません。
でもそんな言い方をしたのはフジコさん流の心遣いなのかもしれません。
名前を聞いたり、「また会いましょうね」などと言って「しつこい人」と
思われるのがイヤだったのではないでしょうか。
初対面の人なのに、そんな人であるような気がしました。
だけど、同じ「ジャズ好き」という共通点があるから、またきっと
どこかでお会いできると思います。

そのライブのあと、友人は用事があるので帰ってしまい、
私は長男とSちゃん(長男が高校時代、一緒にバンドを組んでいた
ボーカルの女の子で、バンドはとっくに解散してしまったけど、
長男とは今でも仲良しの友達です)と合流して、共通の知り合いの
M子様が出演するライブ会場へ行きました。
そこで久しぶりに、ゆりたまに会いました。
10ヶ月ぶりくらいでしょうか。
ゆりたまは去年の春まで長男とバンドを組んでいたのですが、
「自分のやりたいことを思い切りやりたい」と4月に都会へ行ってしまったのでした。
元々、新潟の人ではないので、もうお会いする機会もないだろうと
思っていたのですが、今回、M子様のライブを観にきたそうで、
思いがけずお会いできて嬉しかったです。
しかし喜びも束の間、そのライブのあと、今度はM子様が
この春に都会へ行くことになった、と聞いてしまいました。
まあ以前からM子様とゆりたまはムフフの仲だと知ってたし、
一緒にユニット組んだりしてたし、遠距離はイヤだろうし、
お互い都会にいれば、音楽においても人生においても、一緒にユニット組めるし、
予測できたことではあるのですが。
けれど、M子様とも結構、仲良くさせていただいてたので
寂しい限りです。

みんな、都会に行きたがるのね。。。

でも、こんな御時世に夢をもつことは素晴らしいことだと思います。
こんな世知辛い世の中だからこそ、どうにか困難も乗り越えて、
夢をかなえて欲しいです。

うん。応援しよう。



1月23日(月)16:03 | トラックバック(0) | コメント(2) | 音楽 | 管理

昨日はジェイソンの日

昨日、長男の知り合いが出演するライブに行ってきました。
13日の金曜日ということで、すでにこの世にいない方のコピバンばかり出演し、
さらにお客さんには退場の際、お清めの塩と御祓いのサービスつき、
という企画のライブでした。
ニルヴァーナ、ZARD、ビートルズ、タイマーズのコピバンが出演しましたが、
どのバンドも熱いステージを観せてくれて、楽しい時間を過ごすことが
できました。
タイマーズは、危ない歌ばかり歌ってたのだと初めて知りました

ところでライブに行く前に本屋さんに寄ったのですが、そこの店員さん達が
「今日はジェイソンが来る日だよ。」と話してたのが聞こえて
笑ってしまいました。



1月14日(土)15:08 | トラックバック(0) | コメント(0) | 音楽 | 管理

「ざらざら」

   川上弘美(新潮文庫)

今まで読んだ川上さんの小説は、熊が近所に住んでいて、
友達のように普通に会話したり、道端で踏んでしまったヘビが人間になり、
自分の部屋に住み着いてしまったりするような、非現実的なものが
多かったのですが、これはちょっと面白くてちょっと切ない
リアルな、恋する人々の短編集です。
若い人達にはとても共感できると思うし、若い時代を通り過ぎた人達には
懐かしい気持ちにさせられます。

========

昨日、従兄が経営してた会社が倒産した、と聞きました。
当面の生活費や、住むところはなんとかなりそうなのが
不幸中の幸いですが、近々、長年住み慣れた家を手放さなければ
ならないそうで、ショックでした。

その家は、私が生まれた家でもあるのです。
自分が生まれてから5歳くらいまで住んでいたし、思い出の多い
場所でもあるので、そこがなくなるのはショックです。

ああ、良い話はなかなかないなぁ。。。



1月12日(木)14:34 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

本の感想②

本の感想、第2弾です。

・「さよなら、そしてこんにちは」荻原浩(光文社文庫)
楽しかったり、悲しかったり、あるいは辛かったりする出来事を
ユーモラスに描いた短編集。
この作家さんの小説を初めて読みましたが、読みやすくて
好感もてました。


・「短劇」坂木司(光文社文庫)
タイトル通り、短いお話を集めた小説なのですが、最初は
ほのぼのとした内容で、読み進むうちに段々とホラーな世界に
はいりこんでしまいます。
坂木さんは、こんな小説も書くのね、と新鮮な気持ちで読めました。


・「フラミンゴの家」伊藤たかみ(文春文庫)
離婚して何年も連絡が途絶えていた元妻から「病気で入院することに
なったので、その間、娘を預かって欲しい。」と頼まれます。
何年も会ってなかった娘に、父親と認められるように、奮闘する男の
物語です。

========

今月は何故か、長男と次男のライブが交互に2回づつあるので
週一でライブハウスに行くことになります。
身体、もつんやろか。
無理して行くこともないのだけど、ライブは好きなので、
つい、行ってしまいます。

エネルギッシュな若者達から元気をもらってきます。



1月7日(土)13:30 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

本の感想①

読んだけど感想をUPしてない本がたまってしまったので、
今回はまとめてUPしてしまいます。

・「東京公園」小路幸也(新潮文庫)
カメラマンを目指してる大学生の圭司は、ある日公園で出会った男性に
「自分の妻を尾行し、写真を撮って欲しい」と頼まれます。
バイトのつもりで軽く引き受け、幼い娘を連れて都内の公園を散策する
彼の妻、百合香の写真を撮るうちに、圭司は彼女に惹かれ、
夫婦のあり方など、考えさせられることになるのです。


・「親指の恋人」石田衣良(小学館文庫)
冒頭の新聞記事で、若い男女の結末がわかってしまうのですが、
それでもなにか救いはないかと読み進み、結局救ってくれたのは
解説を書いたイラストレーターの中村佑介さんの「この物語が
ハッピーエンドだったのか、悲しい結末だったのかは読んだ人の
考え方次第。」という言葉でした。
うん、最高のパートナーにめぐり合えたことだけは、ハッピーだったと
思いたい。


・「小さな理由」森浩美(双葉文庫)
「家族の言い訳」、「こちらの事情」に続く、家族小説シリーズ第3弾。
切ない話が多いのですが、大丈夫、きっとうまくやれる、という
気持ちにもさせてくれる物語です。



1月7日(土)12:59 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理


(1/2ページ)
>1< 2 最後