ずずの読書な日々
 
主に読書日記です
 



2014年1月を表示

「あなたにありがとう。」

   松浦弥太郎(PHP文庫)

人付き合いにおいて、どんなことに気をつけたらいいのか、
あるいは普段から、どんなことを心がけたらいいのかが書いてる本です。
たまたま書店で目に付いて手にとった本だったのですが、
まるで今の私の欠点を熟知してる人が、直すべきところを挙げているような
内容でした。

例えば、「いくら相手のためを思って言うとしても、釘を刺す言葉は言っては
いけない。」とか
「気を利かせすぎると、おせっかいになる。」とか
「意見が対立しても相手を嫌いにならず、相手の話に耳をかたむける
余裕を持とう」とか
家族を守ることについて、信頼される人間になるには、などなど、
大切なことが沢山書かれていました。
特に、「身だしなみはきちんと。」は耳が痛かったです。
面倒くさがり屋なので、ろくに化粧もしないで出掛けたりしますから

でも松浦さんのおっしゃる通り、綺麗にしていること、というのは
人に不快感を与えない、ということにおいて重要ですからね。

そしてこの本の解説を書いてるスタイリストの轟木節子さんの言葉も
共感できて、何度もうなづいてしまいました。



1月26日(日)22:26 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

「マイ・ブルー・ヘブン」

   小路幸也(集英社文庫)

「東京バンドワゴンシリーズ」第4作目にして、番外編。
このシリーズの語り手であるサチさんの、娘時代のお話です。
時は終戦直後。東京にて華族の娘である咲智子は、父親から、
ある重要な文書が入った箱を託されます。
それを狙う人々に誘拐されそうになったところを救い出したのが
古本屋「東京バンドワゴン」を営む堀田家の長男の、勘一でした。
堀田家に出入りする個性の強い人達に守られ、敵に連れ去られた両親を
救い出すために奮闘しながら、咲智子と堀田家の人々は
絆を深めていくのでした。

この物語をひと言で言うならば、現在「東京バンドワゴン」の店主を務める勘一とサチの
出会いの物語なのですが、ふたりを取り巻く下町の義理人情がぎっしり詰まっていて、
ほのぼのとした気分で読むことができました。



1月23日(木)22:54 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

「パンとスープとネコ日和」

   群ようこ(ハルキ文庫)

食堂を経営するシングルマザーに育てられたアキコは
母親に反発を感じ、食堂を手伝わずに出版社に勤めます。
けれども母親が突然病死してから、しばらくは閉めていたお店も
近所の商店街の人の助言もあり、一念発起して、母親とは趣向の違う
お店を開店させます。
「しまちゃん」という、体育会系の女の子に手伝ってもらいながら、
どうにかお店を切り盛りしていき、ネコの「たろくん」との出会いもあり、
お母さんの昔の知り合いで、アキコのお父さんのことを知っている、
という人が現れたり、泣いたり笑ったりの日々を描いた物語です。

群さんの、食堂を経営する小説、というと「かもめ食堂」が有名ですが
そのお話とは全然違って、これもまた楽しめる物語です。



1月11日(土)23:30 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

謹賀新年

明けまして、おめでとうございます!

先月は一回しか更新しませんでした。
しかも読書感想ではない内容で。
だんだんと目が悪くなってきたし、パソコンの調子も悪いので、
今年もゆるやかな更新になりそうです。
こんな私ですが、今年もよろしくお願いします。

ちょっと去年の話をします。
汚い話やヘビーな話も含まれるので、そういった類の話が苦手な方は
この先は読まない方がいいと思います。
そういった方々は「うにの秘密基地」という可愛いネコちゃんのブログでも
のぞいてください。
すっごく可愛いので、ネコ好きにはたまりません。

ではでは、汚いお話を。
トイレの、こびりついた汚れがなかなかとれないのがここ数年の悩みでして。
マメに掃除をしていれば、こびりつかなかったのに、マメではなかったために
あらゆる洗剤を試しても、水で濡らすだけで汚れがとれるクロスなども
試しても、汚れがとれませんでした。

しかし、去年の暮れにみつけました。100均で。
サンドペーパーみたいなものが貼ってある、トイレ掃除用スポンジをみつけたのです。
その商品名が「最後の対策」というのも頼もしいのです。
しかし、考えようによっては「これでダメなら何をやってもダメ」という風にも
受け取れます

恐る恐る、こすってみたら、とれました!
長年こびりついた汚れが!

なんでもっと早く「最後の対策」をみつけなかったのでしょう。
それで便器も綺麗になり、綺麗なトイレで新年を迎えることができました。

そして昨日、初詣に行き、おみくじを引いたら「大吉」でした。
今年は良い事がありそうです。
その前兆は去年からありました。
去年は私にとって、いきなり谷底に突き落とされるような辛い出来事がいくつかあり、
何が一番辛かったかというと、摂食障害の症状がもどってきたことです。
10代の終わり頃に摂食障害にかかってから、歳を重ねるごとに
少しずつ良くなってはいましたが、完治することなく、時々症状がもどることに
悩まされてきました。
その症状がヘビーなやつが、去年、また襲ってきたのです。
その頃、朝起きて真っ先にすることが「洗面所にかけこむ」ことでした。
激しい吐き戻しがはじまり、一旦おさまってもしばらくするとまた吐き戻す。
それでも家族のために朝食とお弁当の用意をしなければなりません。
食べ物の匂いをかぐとまた吐き気が襲ってきます。
シンクで吐きながら朝食とお弁当の用意は非常に辛い作業でした。
その時、家族は眠っていますので、私が吐き戻してる姿は
みられずにすみます。
私が激しく吐き戻してる姿は非常にみにくく、誰にもみせられません。
幸い、人がそばにいる時は気が張るので、少し吐き気がおさまります。
それでもスイッチがはいってしまうことがたまにあり、そんな時はタオルを口にあて
布団をかぶって吐き戻します。

その頃、毎日その日その日をやり過ごすのに精一杯で、自分がなんのために生きてるのか、
生きてる価値があるのか、さっぱりわかりませんでした。

そんな暗闇の中からどうにか抜け出せて、自分が生きていてもいいんだ、と
思えるようになったのは、ずっと昔から友達でいてくれるRさんの存在と
6月に知り合ったNさんの存在、そして同じ頃に知り合いになった人々のことが
大きく影響しています。

自分はひとりじゃない、支えてくれる人達がいるんだ、そう思えてから
少しずつ症状が改善されてきました。

今も時々、症状がもどってくることもありますが、少なくても
以前のように絶望的な気持ちにはなりません。

「大丈夫。私はきっと大丈夫。」
そう思えます。

今までごく少数の人にしか、自分が摂食障害であることは言ってませんでした。

でも、どれだけ自分が周りの人達から救われたか、そのお礼が言いたくて
あえてカミングアウトさせてもらいました。

みなさん、ありがとう!!

少しずつでも恩返しができるよう、今年はがんばります!



1月3日(金)01:07 | トラックバック(0) | コメント(0) | 社会 | 管理


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