ずずの読書な日々
 
主に読書日記です
 



2013年8月を表示

「ロング・ロング・アゴー」

   重松清(新潮文庫)

転校先で知り合った美少女、美智子はほとんど毎日のように「いいものあげる」と
紙せっけんやケシゴムなど、ちょっとしたものをくれるのですが、
彼女の転校の理由は父親の栄転であり、その仕事内容は、美智子の父親の仕事を
脅かすもので、美智子との距離感を量りかねている「いいものあげる」、

小学校教諭の「わたし」が担当する5年生は、進路が「公立組」と「私立受験組」に
分かれていくと同時に、彼らの友情にひびがはいっていくのを感じ
弟の結婚式の招待客のことで右往左往しながらも、修復を試みようとする「永遠」、

スポーツや勉強がいまいちでも、はったりだけでお山の大将でいられても、
小学校高学年ともなると、周りの状況が許さず、お山の大将から
パシリへと変えられようとする日々に戸惑う「チャーリー」、

などなど、幼い頃、誰でも経験したような遠い日々を懐かしむことができる
6編からなる短編集です。

切ない。。。切な過ぎるよ、重松清!

そういえば重松小説なのに、珍しく「永ちゃんネタ」がでてこなかった
気がします。
それを確かめるためにもう一度、最初から丁寧に読まなければ

これと「姉妹小説」と言われてる「せんせい」はまだ読んでないので
近いうちに読みたいと思います。

========

先日、ボケ~ッとテレビを観ていたら、若い女の子が海外旅行をする番組やっていて
字幕には「23歳女子ノーブラでスペイン旅行」とあるのです。

「スペイン旅行するのにノーブラって、なんか意味あるの?」とつぶやいたら
ちょっと離れた所にいた長男がドドドッと近づいてきて、
「ノーブラじゃねえよ!ノープランだよ!よく見れ!」と叫んで
またドドドッと去っていきました。
猛暑なので、お許しいただきたいです。

ちなみに上↑で紹介した短編集の中に「人生はブラの上を」という、
変わったタイトルの小説があるのですが、これも非常に良いお話です。



8月22日(木)15:16 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

「ひとり日和」

   青山七恵(河出文庫)

母親と暮らしていた二十歳の知寿は、母親の転勤を機に、特に目的も持たないまま
上京します。
上京していきなりの一人暮らしは不安だから、と言う母親のすすめるまま
遠い親戚にあたる71歳の吟子さんの家にお世話になります。
一人暮らしで2匹のネコと同居している吟子さんの、駅のホームが見える家で
静かな共同生活が始まり、バイトしたり、恋したり、あるいは
吟子さんにもボーイフレンドができたり、少しずつ生きる目的をみつけだしていきます。

最初は知寿の煮え切らない彼氏がでてきたりして、私の苦手とする退廃的な
内容のような気がしたので、途中で読むのをやめようかとも思いましたが、
我慢して読み進めるうちに退廃的でもなく、ただ淡々とことが運んでいく、
好きなタイプの小説だとわかりました。
最初の印象だけで読むのをやめなくて良かったです。

若い人達に特に干渉するわけでもなく、かといってまったく無関心でもなく
自然に話しかけてくれる吟子さんに好感を持ちました。



8月18日(日)21:24 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

「和菓子のアン」

   坂木司(光文社文庫)

高校卒業後、特になんの目標もなく、とりあえずは働いていた方がいいだろうと
何気なくのぞいたデパ地下で、和菓子屋のバイトに採用された梅本杏子は、
個性溢れる店長や同僚に囲まれながら、和菓子の奥深さを学び
お客さんや、同じデパ地下で働く人々と関わりながら、日々の張り合いを
みつけていきます。

ここにでてくる店長の椿さん、社員の立花さん、バイトの桜井さん、
立花さんの師匠の和菓子職人など、個性豊かなのですが、みんな魅力的で
楽しい人達なのがいい。
そして、なんといっても主人公の「アン」こと杏子ちゃんがとても可愛い。
それに和菓子というものは季節感あふれる中に、ひとつひとつ、ちゃんと
歴史的な意味をもつ、ということも勉強になりました。
アンちゃんの恋の行方(?)も気になるし、続編希望です!



8月6日(火)23:08 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

おじいさんに口説かれた51の夏

先日、用があって銀行に行った時の話です。
キャッシュコーナーの隅のベンチに座っていたおじいさんに
「今、何時かね?」と話しかけられました。
「3時頃ですね。」と答えると、「いや~すまんね。時間が気になるというより
アータみたいな若い女の人をみるとつい話しかけたくなっちゃってね。」と。

「若くないですよ。もうオバサンですよ。」と答えると
「ワシからみれば充分若いよ。お嬢さんにみえるよ。」と言われ、
悪い気はしませんでした。
ちょっとそのおじいさんに興味が湧いてきたので、失礼ですが、と
おじいさんの年齢を聞くと、79歳だそうで。

「子ども達もとっくに独立して、女房にも4年前に先立たれて一人暮らしなんじゃ。
食べるものは買ってくればいいし、掃除や洗濯も慣れたし苦にならない。
でも、話し相手だけはどうにもならなくて、こういうとこに来ては
つい、人に話しかけてしまうんだよね。」と。
「女房が亡くなる3年ほど前から、入退院を繰り返していたから、もうかれこれ
7年以上も女の人に触れてないんじゃ。だから寂しゅうてのう。ちょっとだけでいいから
触らせてくれんかのう?握手だけでも。」と言うので、それくらいならいいか、と
握手してさしあげました。
「本当はちゅーとかしたいんじゃがのう。人が見てるからやめた方がいいのう。」と。。。

本来ならそんなことを言われたら、適当にあしらって帰ってくるところですが
そのおじいさん、姿勢もいいし身なりもきちんとしている。
酒臭くもないし、加齢臭とか変な匂いもしないので、毎日お風呂に入って
ちゃんとした生活を送っていることが窺えるし、会話にも「おんな」という言葉は使わず、
「女性」や「女の人」と言うのも好感持てましたし、本当にただ寂しいだけなのだろうと
お見受けしました。

なんといっても一番ポイント高かったのは、10年以上も前に亡くなった
私の父親にどことなく似てたのです。
生きていれば、おじいさんと同じ年頃だし。
だから、ほっとくことができませんでした。

「今まで仕事一筋、女房一筋で生きてきて、浮気など一回もしたことはない。
だから余計、このまま死ぬまで一度も女性に触れずに天国に行くのかと思うと
寂しゅうてのう。こう見えてもね、男っつうもんは天国に行くまで
女の人が好きなんだよね。」

その他にも沢山、色んなことを言われましたが、都合により割愛させていただきます

よくしゃべるおじいさん。これは長引くかな?それとももしかしたら私、
清いカラダのまま帰れないかも?と想像(妄想)していたら時刻は3時半。

「いかんいかん。50分から水戸黄門が始まるんじゃ。それが毎日の楽しみでのう。」と
いきなり席を立つのです。
別れ際、もう一度握手しました。
おじいさんの手は冷房ですっかり冷えていたので「大丈夫ですか?」と聞くと
「心が温まったから、大丈夫じゃよ。」と粋なことを言い、口説いたことなど
すっかり忘れてしまったかのように、去っていきました。

まさかこの年齢にして口説かれるとは思いもしませんでしたが、
まだまだ私も捨てたものではないかもしれないと、ちょっといい気分になれました。


しかしね~、やっぱり黄門様にはかなわね~や!



いやいや、私が本当に負けたのは「由美かおる」かもしれませぬ。。。



8月4日(日)11:34 | トラックバック(0) | コメント(2) | 社会 | 管理


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