「忘れ物が届きます」 |
|
| 大崎梢(光文社文庫)
不動産会社の営業で、ある家を訪れた小日向弘司はその家の主人に 小学生時代の自分を知っていると言われます。 元小学校教師だった主人は、20年前に起きた拉致事件の真相を推理しようとします。 結局、犯人がわからずじまいだった拉致事件の被害者である弘司は あまり思い出したくない記憶を呼び起こすことになりますが、 主人の思惑は意外な方向へと辿りつきます。…「沙羅の実」 など、5編の短編からなるミステリー小説です。 どの話もテーマが「過去」で、過去の記憶を辿っていくうちに 意外な真相がみえてきて、最後はホッとしてじわじわと感動が訪れる、 秀逸な物語です。
| |
|
7月31日(火)17:49 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理
|