ずずの読書な日々
 
主に読書日記です
 



2012年3月を表示

「ポトスライムの舟」

   津村記久子(講談社文庫)

かつての職場でパワハラにあい、しばらく引きこもりの生活をしていた
長瀬由紀子は現在、いくつかのバイトを掛け持ちしながら
母親と二人だけで地味に暮らしています。
そんなある日、メインで働いているバイト先で世界一周クルージングの
ポスターを見かけます。
その費用は、メインで働いてるバイトの給料の一年分と気付き、
旅行費用を貯めてみようと決心をします。
ところがその矢先、小旅行に行く予定を持ち掛けられたり、
友達が子連れで家出してきて、しばらく由紀子の家に世話になりたい、
と言ってきたり、お金のかかることばかり起きてしまうのです。
けれど、そんな日々にも愛着を感じてしまう物語です。

この作家さんの作品を読むのは初めてですが、タイトル作の他に
もうひとつ、短編がはいっていて、どちらも私には好きな作風でした。

ネットで調べてみると、作家さん自体は評判良くても、この作品の評価は
いまいちなようで、それでも私は気に入ったので、他の作品も
読んでみたくなりました。

========

ついこの間まで雪も積もっていたし、いつまでも寒かったけど、
3月にはいった途端、日も長くなったと感じられるし、たまに差し込む日光も
力強く感じるし、おまけに驚いたことに庭の紫陽花に芽がでていて、
確実に春が近づいているんだな、と実感しました。

去年は草取りなどの庭の手入れを怠ったために、紫陽花の咲きが悪かったので、
今年こそは、沢山、咲かせます!


花咲かババアと呼ばれたい!



3月6日(火)15:06 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理


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