ずずの読書な日々
 
主に読書日記です
 



趣味

「忘れ物が届きます」

   大崎梢(光文社文庫)

不動産会社の営業で、ある家を訪れた小日向弘司はその家の主人に
小学生時代の自分を知っていると言われます。
元小学校教師だった主人は、20年前に起きた拉致事件の真相を推理しようとします。
結局、犯人がわからずじまいだった拉致事件の被害者である弘司は
あまり思い出したくない記憶を呼び起こすことになりますが、
主人の思惑は意外な方向へと辿りつきます。…「沙羅の実」
など、5編の短編からなるミステリー小説です。
どの話もテーマが「過去」で、過去の記憶を辿っていくうちに
意外な真相がみえてきて、最後はホッとしてじわじわと感動が訪れる、
秀逸な物語です。



7月31日(火)17:49 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

「生きるぼくら」

   原田マハ(徳間文庫)

高校時代のいじめが原因で何年も引きこもり生活を続けていた麻生人生は
ある朝、母の置手紙をみつけます。
そこには、人生の面倒をみることに疲れたので家を出ることにしたこと、
当分の生活費は置いておくけれど、もしもどうにもならなくなったら
この中の誰かを頼ってほしい、と書かれてあり、そばには年賀状の束が
おいてありました。
そこには小5の時に両親が離婚して以来、会ってなかった父方の祖母のものがあり
人生は早速、長野にある祖母の家を訪ねるのですが、祖母は元気でありながら
どうも様子がおかしい。
しばらく祖母の家で生活していくうちに祖母は、毎年行っていた米作りを
体力の衰えを理由に、もうやらない、と言いだします。
祖母の作る美味しいお米を途絶えさせてはいけないと思った人生は
自分が米作りを引き継ぐ、と言い出すのですが、祖母の米作りは
機械にはほとんど頼らない、農薬も一切使わない、という今時
誰もやらない特殊なものでした。
それでも村人たちや、祖母と親しい食堂の志乃さんに協力してもらいながら
米作りに励むうちに、人々のぬくもりに触れ、生きていく喜び、
生きていく意味を知るのでした。

昔ながらの米作りに関して、やけにリアルに描かれてると持ったら、
原田マハさん自身が、そういった米作りを経験されてるそうです。
過酷な米作りにより、人生が人間的に成長していく姿を目の当たりにして、
こちらも元気をもらえました。

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今年初めての更新です。
しかも3カ月ぶりでした
次回はいつになるかわかりませんが、
自分のペースで頑張りたいと思ってます。



3月7日(火)22:19 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

「置かれた場所で咲きなさい」

   渡辺和子(幻冬舎)

36歳という若さで大学の学長に任命された著者は何かと気苦労が多く
心穏やかではいられなかった頃、ひとりの宣教師から渡された英詩に
「神が植えたところで咲きなさい」と書かれてあったところから
置かれたところが自分の居場所。そこで自分らしく生きて、周囲の人々も
幸せにしよう、と自分をなだめ、落ち着きを取り戻すことが
できたそうで、辛い日々を過ごす人々に少しでも和らぎがもたらされるように
書かれたものです。
人間関係がうまくいかない、など悩みをかかえた人におすすめしたい内容に
なってます。
私自身、読後は母に優しく背中をなでられながら「大丈夫だよ!心配しなくていいよ!」と
言われたような気持ちになりました。
渡辺さんの著書は他にもあるようなので、また読んでみようと思います。

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随分と更新をさぼってしまいました。
それに読書感想を載せたのも、今年は初めてな気がします
少しウツ期にはいってしまったので、しばらくはのんびりモードでいきたいと
思ってます。



12月6日(火)00:03 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

アナログは侮れない

先日の日記に書いた「昔のカメラ」が使い物になるのかどうか、
その後、カメラ屋さんに持って行き、見てもらったところ、
「シャッターは切れるので、使えることは使えると思うが、
レンズに少しカビが付着してるので、出来上がった写真が綺麗かどうかは
なんとも言えない。」だそうで、ガックリきていたのですが、
私の友達にもやはり昔のカメラに関してカメラ屋さんで同じようなことを言われて
それでも試しに写真を撮ってみたら、なかなか綺麗に撮れた、という人も
いたので、気を取り直してとりあえず撮ってみることにしました。

今日は快晴。
どこに撮影に行こうかと考えたところ、あまりにも地元すぎて
すっかり忘れていたけれど、歩いて行けるところに桜の名所があったのでした。
桜は五分咲き程度でも、そこには桜の他にも色んな花が咲いてるはずなので
行ってみました。
赤い椿、ピンクの山茶花、色とりどりのパンジー、チューリップ、菜の花、
そそられる風景ばかりで夢中でシャッターを切りました。
桜も、花開いた部分をアップで撮ったりしているうちに涙が出てきました。

感極まって、ではなく、花粉症です

だけどやっぱり一眼レフはいい。
たとえ出来上がった写真がぼやけたものだったとしても、
シャッターを切れただけでも充分満足でした。

そして全部取り終えたあとはカメラ屋さんへ。
フィルムの入れ方は覚えていたのに、巻き戻し方を忘れてしまったので
教えてもらおうとカメラごと持って行ったのですが、お店の人に
「うわ~懐かしいカメラ!僕が中学生の頃に流行ったカメラだ!」と
言われてしまいました。
(きっとそのお店の人は私と同年代の人でしょう
巻き戻し方をおそわり、フィルムの現像とプリントをお願いしました。

一時間くらいで仕上がるとのことで、一旦家に帰ってドキドキしながら待ちました。
そして再びカメラ屋さんへ引き取りに行くと、ちゃんと綺麗に撮れてるでは
ありませんか!

四半世紀前頃、さかんに使っていた時とそれほど違いがない仕上がりに
ビックリしました。
アナログの底力をみせつけられた気分です。

新潟地方は今度の週末頃に、桜が満開になりそう、とのこと。
またどこかに撮影に行こうと思います。



4月5日(火)23:10 | トラックバック(0) | コメント(2) | 趣味 | 管理

昼間のそば屋

先日のお話です。
どうしても撮りたい風景があって、デジカメ持って出掛けたのですが、
「どうしても撮りたい」と思ったのが夏の終わりのことだったので
数カ月経った今、風景はすっかり変わっていました。
私のバカ。

そして「撮りたい」と思ってた場所は、何かの工事が始まり、
どでかいトラックが止まってしまい、どうしようかとオロオロしてる間に
雨が降ってきました。

ツイてない時はそんなものです。

それでもせっかく電車に長い間ゆられて現地まできたので
数枚写真を撮り、そのあとはコンビニでおにぎり買って、
帰りの電車の中で食べようと思い、歩き出したところに、お蕎麦屋さん発見。
たまにはお蕎麦もいいな、とお店に入って、天ぷらとざる蕎麦を注文しました。

しきりのある小上がりで食べたので、なんともゆったりした気分になれました。
そういえば誰かが、「昼間から蕎麦屋でお酒を飲むことほど
贅沢なことはない。」と言ってしましたが、わかるような気がしました。
私は飲めませんが。

いい写真は撮れなかったし、雨にも降られたけど、出掛けると、なにかしら
新しい発見があるので、元気のある時はどんどん出掛けようと思います。

元ヒッキーより。。。



3月8日(火)23:59 | トラックバック(0) | コメント(2) | 趣味 | 管理


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