ずずの読書な日々
 
主に読書日記です
 



趣味

蜷川実花写真展

一昨日、蜷川実花さんの写真展に行ってきました。
蜷川実花さんというと原色を使った写真や映像が有名ですが、
原色だけじゃなく、白やうすいグリーンなど、淡い花の写真もありました。
それなのに、はかなげではなく、どこか力強い。
川面に写った桜の写真などもあったのに、どの写真にも
力強さを感じました。
それから、ピントの合わせ方に特徴ある人だな、と思いました。
私は一時期、写真に凝ったことがあるにもかかわらず、
カメラに関する知識がまるでないので詳しいことはわからないのですが
ピントの合わせ方がどこか変わってて、普通の感覚の人ではないと
感じました。
もちろん、いい意味でですが。

最近、気持ちがすさむことが多かったのですが、
こうゆうイベントがあると、よい気分転換になります。
先日の若い女の子の写真展といい、蜷川実花さんの写真展といい、
ふたりの素敵な女性から、エネルギーを補給してもらった気がしました。

しかし帰りに寄ったサンマルクで、お気に入りだったコーンチャウダーが
メニューから消えていたのはショックでした。
期間限定メニューだったのね。。。



2月12日(金)16:29 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

どうせ袋入りのやつだろ?

去年の秋、写真の勉強をしてる若い女の子と知り合いになりました。
まだ十代なのにしっかりしてて、高い目標を持ってつきすすんでる姿が
とてもかっこいいのです。
今はデジカメ主流の時代ですし、彼女が愛用してるカメラも当然デジカメなんですが
もしもフィルムを使う昔のカメラを使ってみたいと望んでいるなら
私が持っている、父から譲り受けた古いカメラをあげてもいい、
もう長い間使ってないし、今後も使いそうもないので、どうせなら
使ってくれる人が持っていた方がいい、そう考えて、今度会ったら
もらってくれるかどうか聞いてみよう、と思ってました。

それから数カ月経ったある日のこと。

行きつけの喫茶店に行くと店主さんに「これはウチによくいらっしゃるお客さんが
撮った写真集です。良かったら見てください。」と一冊のアルバムを
渡されました。
夕暮れの海辺、薔薇の花、紅葉、夜景、ネコ、どの写真もとても綺麗で
うっとりと眺めていたら、最後の方にある写真に目を奪われてしまいました。
そこには私が持っているものと同じ古いカメラ、ASAHIPENTAXが写っていたのです。
どうして古いカメラがそこに写っていたのか、店主さんに聞いてみると
その方も普段はデジカメを使ってるのですが、フィルムを使うカメラを
使ってみたくなり、ネットで探し出して購入したのだそうです。
それにしても古いカメラなら、NIKONでもCANONでもいいわけです。
よりによって私のと同じASAHIPENTAXだとは、どうゆう巡り会わせなんでしょう。
「再会」とも言えるその出会いは、まるで父があの世から
「あのカメラは誰にもやるな。おまえが自分で使え。」とでも
言っているように感じました。

奇遇にもその翌日、上記の女の子の写真展がありました。
地元バンドのライブ写真を撮ってるせいか、CDのジャケット撮影を
頼まれることも多くなった彼女に「活躍してますね~!」と言うと
「いえ、まだまだ足りないです。もっともっと活躍したいです。」
という返事が返ってきました。
若いお客さんであふれかえっていたので、昔のカメラの話をするのは
やめにしました。
「あげる」とか「引き継ぐ」とか大げさなことじゃなくて
いつか機会があったら「使ってもらおう」と思います。
彼女ならどんな写真を撮るのか、楽しみです。

でもその前に、私が、久しぶりにそのカメラを使ってみようと思います。


タイトルは本文とはなんも関係もありません。
筒入りのコンソメ味のポテチがあまりにも美味しかったので
あっという間に完食してしまい「うす塩ならあるんだけどね。」と言った時、
返ってきた次男の捨て台詞です。



2月10日(水)01:36 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

卒展と紅茶

昨日、県民会館で行われてる新潟大学美術部の卒業生の作品展に行ってきました。
大学生ともなるとプロに負けないくらいのものを作るのですね。
力作ぞろいで、それぞれの個性が光っていて楽しめました。
中でも印象に残ったのが、羊毛フェルトで作った人形や小物で作成された
アニメでした。
BGMも自分で作ってるので、多芸多才ぶりに感心しました。
良いものを見せてもらったと、いい気分で作品展をあとにし、
そこから歩いて間もないところにある喫茶店に寄るつもりだったのですが
あいにくお休みでした。
土曜日なら休みのはずがないと思っていたのに、がっくりきて
そのまましばらく歩きつづけていたら、「紅茶専門店」という看板が
目にはいりました。
どちらかというとコーヒーよりも紅茶、という気分だったので
迷わずお店に入り、ストレートティーとケーキを頼みました。
時間をかけて淹れられた紅茶と自家製ケーキで心も体も温まり、
夕飯の支度をする時間も差し迫ってきたので席を立つと、
店主さんに「今度はゆっくりと本を読みに、いらしてくださいね。」と
言われました。
ほんの少しの間だけ、文庫本を開いたのを見ていたのでしょう。
店主さんの言葉の中にはおそらく「長居しても大丈夫」という意味も
含まれていたと思います。
こんな気の利いた言葉が言える人に私もなりたいと、常日頃
思っているのですが、頭が働かなくて、ついアホな発言をしてしまったり、
気の利いた言葉を思いついた時にはすでに相手は去って行ったあと、
というのが現状だったりします。

新潟市は今日はめずらしく「晴れ」です。



2月7日(日)12:38 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

「あん」

   ドリアン助川(ポプラ文庫)

小さなどら焼き店「どら春」を営む千太郎のところに年取った女性が訪ねて来て
時給は半分でいいから自分を雇ってくれないか、と頼みます。
どう見ても70歳を超えているその人に力仕事は無理だと一旦は断るのですが、
その数日後、女性の持ってきた手製の餡を食べた時から考えが一転し、
どら春の餡を作ってもらうことにします。
その女性、徳江から餡の作り方を学びながら、千太郎も、どら焼き作りに
こだわりを持つようになるのです。
そのうち「どら春の味が変わった」と口コミで評判が広がり、
みるみるうちに売り上げを伸ばしていくようになります。
閉店時間を待つことなく完売してしまうこともあり、このまま順調に
商売がすすんでいくかと思いきや、
ある時から、徳江がかつて伝染病の患者だったことが知れ渡り、
客足が一気に途絶えます。
自ら「どら春」を去る徳江に何も言えないまま、千太郎は伝授された、どら焼き作りを続けます。
売り上げが一気に落ち込んだため、店のオーナーから「どら焼きはやめて
お好み焼き屋にしよう。」と提案されながらも、どら焼きにこだわる千太郎は
店の常連客であったワカナを伴い、徳江のいる施設を訪ねます。
そこで徳江の想像を絶する過去を知り、自分自身も人に言えない過去を持つ千太郎は
徳江のこだわる「この世に自分が存在する意味」について
向き合うこととなるのです。

深いテーマで決してハッピーエンドにはならないのですが
読後、非常に充実感がありました。
徳江と千太郎の、お互いがどれだけ自分にとって大切で必要な存在か
わかっているのに、二度と一緒に働くことのできない切なさがひしひしと伝わって来て
悲しかったです。
映画化もされているので、いつか観てみようと思います。

========

これが今年最後の更新になります。
皆様、どうか良いお年を!



12月30日(水)22:08 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

「多摩川物語」

   ドリアン助川(ポプラ文庫)

多摩川周辺を舞台にくりひろげられる人間模様を描いた連作短編集。
農家に嫁ぎ、夫ともあまり会話もないまま黙々と野菜を育て、
唯一、心を通わせることのできるのはノラ猫のミーコだけという主婦。
映画撮影所で小道具係を務めるも、トラブルを起こし、仕事を辞めようかと
悩む男性。
亡くなった母親が、ひとりで暮らしていたアパートで遺品整理をしていくうちに
思い出のものに遭遇して戸惑う女性。
など、8編の胸を打つ作品集です。

ドリアン助川さんの作品は初めて読みましたが、どの作品も
心温まる、周りにいる人たちを大切にしたくなる物語でした。

。。。なんと3カ月ぶりの更新でした。
月日の経つのは速いです!
てか、もはやこのブログをのぞいてる人もいないでしょうねぇ。。。



12月9日(水)23:51 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理


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