ずずの読書な日々
 
主に読書日記です
 



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「つむじ風食堂の夜」

   吉田篤弘(ちくま文庫)

月舟町の十字路にある、ちょっと変わった食堂は看板を出してないのですが
その十字路はいつもつむじ風が吹いているので「つむじ風食堂」と呼ばれています。
そこに集まる、雨を降らす研究をしている主人公の「先生」、
果物屋の青年、帽子屋の桜井さん、舞台女優の奈々津さんらがおりなす
ちょっと不思議な物語。

このお話は大きな事件が起きるわけではなく、淡々と物語がすすんでいきます。
それでいてどこか異国情緒ただよう不思議な雰囲気をかもし出していて、
この手のお話が大好きな私には、とても楽しく読めました。
休日の前日の夜に、温かいココアでも飲みながら再読したくなるお話でした。

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春頃から認知症予防のため、リコーダーの練習をしています。
ですが一向に上達しないせいか、練習を始めると家人家猫にうるさがられます。
特にネコ2号機のうるさがりようが半端なくて、ニャーニャー鳴きわめきながら
私の身体によじ登って、とことん練習を阻止しようとします。
ネコの阻止をふり払いながらの練習なので、やはり上達しようもなく、
いつまで経っても下手くそなままです



10月10日(金)23:31 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

気分は昼顔?

本日2度目の投稿です。

あれからヘアスタイルをどうしたかというと、
パーマかけました。
ゆるふわなので、イメージ的には「上戸彩」が近いでしょうか。
いえ、あくまでもヘアスタイルだけです。
全体的なイメージなら「高畑淳子」だろう、などと突っ込まないように!

前に行ってた美容院でパーマをかけたのですが、「別の美容院で思い切り髪をすかされた。」
と話したら、「その人の気持ち、私、わかります。」と担当の美容師さんに
言われてしまいました。
つまりはそれだけ髪が厚い、ということなのでしょう。

パーマをかけただけではボリュームアップにならなかったようで
相変わらずシュシュはすべり落ちますが、かかりかたが良かったのか
朝起きた時、山姥ではなくなりました。
何故か。

そして気分は「上戸彩」。
気分だけでも向上できたから、それで良いのです



10月3日(金)13:23 | トラックバック(0) | コメント(2) | 美容・コスメ | 管理

「箱庭図書館」

   乙一(集英社文庫)

自分が作家になろうと思ったのは、小学生の時、日誌に書いた創作文がきっかけで
担任の先生に「続きが読みたいからもっと書いてみて」とノートまで渡され、
才能があると褒められたから…「小説家のつくり方」

中学時代、周りになじめなかった「僕」は高校生になってから、自分を少しでも変えるため
部活にはいった。
しかしはいった文芸部の部員は小山先輩ひとりで、目論見は見事にはずれてしまった。
それでも教室に自分の居場所がなかった「僕」は日々、部室に通う。
そして何故か小山先輩とは、憎まれ口をたたきながら自分をさらけ出すことが
できるのだった…「青春絶縁体」

真面目で勉強ができて、良い子の「僕」は周りの人々の期待に応えるため
良い子でい続けなければならなかった。
しかし良い子でいる日々は窮屈で、そんな僕の楽しみは、
ある日拾ったカギを、あちこちの家の鍵穴にさしこむことだった。
いつかはカギが開くことを願って放課後、ちょっとした時間をカギを開ける作業に
さいたが、なかなかカギは開かない。
段々と行動範囲を広げていくうちに、家からそう遠くない場所にも
色んな風景があるということに気づく…「「ワンダーランド」

など、まったく関係がないようにみえて、不思議と折り重なる
6編の連作短編集です。

この小説を読み終わってから、「あとがき」を読んで初めて気づいたのですが
この小説は、新しいアイデアがなかなか浮かばなくなった乙一氏が、
「オツイチ小説再生工場」と称して、読者から募集した小説の中から
いくつかピックアップして、自分流にアレンジした作品集なのだそうです。
オリジナル小説はネットで公開されてるそうですが、元は乙一氏の作品ではないので
ファンの間では賛否両論だったそうです。
私としては、純粋に楽しめたので、こういうのもたまにはいいかな、と思いました。



10月3日(金)13:05 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理


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