ずずの読書な日々
 
主に読書日記です
 



2015年3月を表示

「ヒガシくんのタタカイ」

   群ようこ(ハルキ文庫)

私立中学三年生のヒガシくんは、両親が離婚して、母親が家を出てしまっても
ひねくれることなく、愛犬ミミと共にのんびり暮らしていました。
しかしこのまま平穏無事に慎ましやかに暮らしたい、という望みとはうらはらに
父親が突然再婚することになり、新しい母親だけでなく、姉までできて
同居するハメになったり、電車で乗り合わせた女の子に告白されて、
その子に散々振り回されたり、受難の日々が続きます。
それでも逃げずに、ちゃんと向き合って、ひとつひとつを
クリアにしていく、ヒガシくんの日常を描いた作品です。

難しい年頃なのに、感情をすぐに表に出すことなく、常に冷静でいるヒガシくんに
好感度大でした。
それでも少年期らしい悩みはつきなくて、ことあるごとにクラスメートのクラタくんに
相談に乗ってもらうのですが、そのクラタくんも言葉を選んで励ましてくれて、好感度大でした。
そして新しいお母さんとなったサエグサさんや、その娘のミナミさんも
明るく、さっぱりした気性で、いい家族になりそうな予感がしました。
暗くなりがちなテーマを前向きに描いていて、読後はスッキリします。

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せめて週に一度くらいは更新したいと思いつつ、なかなか実行できません。
月一もあやういかなぁ。。。

まあ、できるだけがんばります。



3月31日(火)23:29 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理


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