ずずの読書な日々
 
主に読書日記です
 



趣味

「サクラ咲く」

   辻村深月(光文社文庫)

引っ込み思案で言いたいことがなかなか言えない塚原マチは
読書が好きで、中学に入って一番の楽しみは、図書館に行くことでした。
ある日、気になる本のページをめくっていると一枚の便箋が落ちました。
そこには「サクラチル」とだけ書かれてあり、それ以来、手にする本にはすべて
何故か便箋がはさまれていて、短いながらもマチにとってジンとくる言葉が
書かれています。
もしかしたら身近にいる誰かが自分にメッセージを送っているのか、
それとも単なる偶然なのでしょうか。

そして自然とメッセージの送り主と交流を深めていきます。…「サクラ咲く」
など、表題作を含めた3つの連作短編集です。

青春ものはちょっと苦手なのですが、辻村さんの小説は読んだことがなく、
この小説なら読みやすい気がして読んでみたのですが、見事にはまりました。
誰しも心の中にかかえている闇の部分を、押しつけがましくなく、
さりげなく書かれているところが好感持てました。

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長男は、ごく一部の人達から「チャーリー」と呼ばれているのですが、
先日その「ごく一部の人達」に偶然会った時に
「あ、チャリママ」と呼ばれてしまいました。

「チャーリーママ」と略さずに言ってほしかったスね。
「チャリママ」だと「ママチャリ」の業界用語みたいで
なんだかなぁ。。。
なんだかなぁ。。。




「夏の終わり」絶賛ヘビロテ中!

てか、もう夏じゃないんですけど。。。



9月2日(火)13:56 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

「その日のまえに」

   重松清(文春文庫)

医師に検査結果を知らされ、そのまま家に帰ることができずに、
幼い頃に過ごした思い出の街を訪ねた佐藤俊治は、偶然にも小学校時代の同級生に会い、
心の奥底にあった悲しい出来事について話し合います…「潮騒」
など、大切な家族や友人とのこれからの日々を断ち切ってしまう「その日」を
向かえるまでの、あるいは「その日」を向かえたあとの話を綴った
7編の連作短編集です。

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腰の痛みは段々と軽くなっています。

ですがROUGAN(笑)がすすんだせいか、目も疲れやすく、読書のペースは落ちてます。
それでもまだ読みたい本がたくさんあるので、ゆっくりでも
できる限り読み続けたいと思ってます。



8月21日(木)21:27 | トラックバック(0) | コメント(3) | 趣味 | 管理

「シグナル」

   関口尚(幻冬舎文庫)

大学の学費を稼ぐために休学した宮瀬恵介は、時給のよい映画館のバイトの面接を受けます。
採用の際、支配人の南川は、恵介と同じ歳で映写技師として働いてるルカという女の子に対して
「過去に関して質問しない」
「月曜日になると神経質になるからそっとしておく」
「ルカとの恋愛はご法度」
という3つの条件を出します。
恵介は、自分の意志で3年も映画館の中で暮らしていて、
一歩も外に出ていないというルカが、実際に会ってみると、意外にも話しやすく、
普通の女の子と変わりがないので、興味を持ちます。
しかし、そんなルカを良く思わない仕事仲間の江花に、
ルカの過去の悪い噂を聞かされます。
その噂はどこまでが真実なのか、できるだけルカを傷つけないように
恵介は真実をさぐります。

この小説のあらすじを読んだ時に、もっと暗い物語なのかと思いましたが
ルカは明るく、感じの良い女の子だし、時々登場する恵介の弟も面白い子で、
兄弟の会話も楽しく、すんなりと読めました。
映画化もされてるようで、しかも恵介役が私の好きなAAAの西島さんなので
機会あったら、観てみようと思います。

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腰が痛い
腰が痛い
腰が痛い

むか~し人気のあったドラマ「恋がしたい恋がしたい恋がしたい」のタイトルを
パクリました。

腰、痛いス。マジで。



8月19日(火)13:20 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

「ウィンター・ホリデー」

   坂木司(文藝春秋)

先日UPした「ワーキング・ホリデー」の続編です。
時は冬。前回、夏休みの期間限定で父と子の絆を深めた大和と進。
冬休みが始まり、また父と子だけの時間を過ごすことになりましたが、
夏休みの時とは少し様子が違う進を心配しつつも宅配業に転職してから
初めてのお歳暮シーズンがやってきて、ただでさえも緊張する中、
ボスから新人バイトの指導を頼まれます。
慣れない仕事に奔走しながら、進むとの距離を縮めていこうとするのですが
素直になれない性格が災いして、かえってぎこちなくなる大和。
しかし前回と同様、ホスト時代の先輩、雪夜とそのお客のナナが
いつもいいタイミングで現れて、救いの手を差し伸べてくれます。
ホストクラブの店長、ジャスミンの話す言葉も教訓めいていて、
心に深く刻まれます。

「和菓子のアン」に出ていた桜井さんもカメオ出演してたりして、
あっという間に読み終えてしまう、楽しい物語です。

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先日、長男が知り合いからタケノコをもらってきました。
皮付きのやつです。
皮付きのタケノコを扱うのはすごく久しぶりでした。

下茹でがすんだあと、どう調理しようかと迷い、次男に
「タケノコ料理というと、何を思い浮かべる?」と聞くと、返ってきた返事が

「たけのこの里」でした。


聞くんじゃなかった。。。



結局、煮物を作っておいしくいただきました。
やはり旬のものはエエですね。



5月23日(金)21:47 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

「ワーキング・ホリデー」

   坂木司(文春文庫)

元ヤンでホストの沖田大和のところに突然、息子だと名乗る小学5年生の男の子が
訪ねてきます。
戸惑いながらもその「進」という男の子が口にした母親の名前は数年前、
大和の前から突然姿を消した元カノで、認めざるをえなくなります。
おまけに進はあるきっかけで、父親が生きていることを知り、幼いころから
「父親は亡くなった」と言い聞かせてきた母親に反発するように
家出同然で出てきたため、その日から大和と進の同居生活が始まります。

「幼い子どもがいるのに、夜、家を留守にさせるわけにはいかない。」と言う
ホストクラブの店長ジャスミンの粋な計らいで、宅配業に転職することになった大和。
新しい仕事と父親業はトラブルばかりで何度もくじけそうになりますが
トラブルを乗り越える度に進むとの絆が深まっていく、夏休み限定の
父と息子の物語です。

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先日とあるレンタルショップにいましたら、「アナと雪の女王」の主題歌が
盛んにかかっていました。
するとお店にいた5歳くらいの男の子がサビの「Let it go~♪Let it go~♪」に合わせて
「まいど~♪まいど~♪」と気持ち良さそうに歌いだしました。

それ以来、私の頭のなかでは「まいど旋風」が巻き起こってます。



5月12日(月)22:35 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理


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