「生きるぼくら」 |
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| 原田マハ(徳間文庫)
高校時代のいじめが原因で何年も引きこもり生活を続けていた麻生人生は ある朝、母の置手紙をみつけます。 そこには、人生の面倒をみることに疲れたので家を出ることにしたこと、 当分の生活費は置いておくけれど、もしもどうにもならなくなったら この中の誰かを頼ってほしい、と書かれてあり、そばには年賀状の束が おいてありました。 そこには小5の時に両親が離婚して以来、会ってなかった父方の祖母のものがあり 人生は早速、長野にある祖母の家を訪ねるのですが、祖母は元気でありながら どうも様子がおかしい。 しばらく祖母の家で生活していくうちに祖母は、毎年行っていた米作りを 体力の衰えを理由に、もうやらない、と言いだします。 祖母の作る美味しいお米を途絶えさせてはいけないと思った人生は 自分が米作りを引き継ぐ、と言い出すのですが、祖母の米作りは 機械にはほとんど頼らない、農薬も一切使わない、という今時 誰もやらない特殊なものでした。 それでも村人たちや、祖母と親しい食堂の志乃さんに協力してもらいながら 米作りに励むうちに、人々のぬくもりに触れ、生きていく喜び、 生きていく意味を知るのでした。
昔ながらの米作りに関して、やけにリアルに描かれてると持ったら、 原田マハさん自身が、そういった米作りを経験されてるそうです。 過酷な米作りにより、人生が人間的に成長していく姿を目の当たりにして、 こちらも元気をもらえました。
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今年初めての更新です。 しかも3カ月ぶりでした 次回はいつになるかわかりませんが、 自分のペースで頑張りたいと思ってます。
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3月7日(火)22:19 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理
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