ずずの読書な日々
 
主に読書日記です
 



趣味

BAD KIDS

 村山由佳(集英社文庫)

高校生でラグビー部の隆之は、幼い頃からの友人で
部活のチームメートでもある宏樹に恋心を抱いていました。

そんな隆之を絶好の被写体と、追い続ける写真部の都は
20才以上も年上のカメラマンとの関係に苦悩していて、
隆之の切ない心情にも気付いて彼に近づきます。

いたわり合うようになったふたりの関係は、
ハタから見れば、付き合っているようにしか見えないのですが、
お互い、道ならぬ恋への思いをぶつけ合える、
唯一の存在であったのです。

やがて卒業の時期が近づき、それぞれの思いに決着をつける時を
向かえるのですが。。。


時々、エッセイと小説のイメージがまるで違う作家さんがいますが、
村山さんも、そのひとりではないかと思われます。

以前読んだエッセイが、とても爽やかで好印象を持って
しまった私は、性描写がリアルだったりした小説を、
今まで、なかなか受け入れることができませんでした。

イメージを自分の中で作りすぎてしまったのでしょう。

けれども文体が綺麗で読みやすい村山さんの小説は、
いつかは受け入れられるような気がしていました。

こんなことを言うと変人に思われるので、あまり公には
していませんが、
実は同性愛をテーマにした話に、昔からとても興味を持っています。

小説でも、映画でも。

そのせいか、この小説はとてもすんなりと、受け入れることができました。

受け入れられた理由はそれかい!とどこかから
ツッコまれそうですが(笑)

一見、自由奔放で、好き勝手に生きているように見える都が、
とても繊細で友達思いなところにも好印象を持ちました。

都がでてくる話が、もうひとつあるそうなので、それも読んでみたいと思います。



8月21日(火)10:46 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

死ぬほど好き

 林真理子(集英社文庫)

結婚適齢期の女の人達の心の闇を描いた八つのお話が入っている
短編集です。
林さんの小説は、きわどい描写があるものが多いのですが、
これもかなりきわどい所があります。
ですが、ただエロいだけではなく、ちゃんと考えさせられて
しまうところが、林さんのすごいところなのだと思います。

昔、大好きだったアイドル歌手に偶然出会って、
複雑な心境になる人あり、

離婚した元夫と書類上の手続きのために
何度か会っているうちに、またいい関係に戻る人あり、

海外で働く超遠距離恋愛の恋人に会いに行く人あり、

自分とはまったく異なった生活をしている人々なのに、
こんな時は、こんな心境になるのだろうな、と
うなづきながら読んでしまいました。



8月17日(金)14:48 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

岳物語

 椎名誠(集英社文庫)

椎名さんちのご長男、「岳君」のお話です。
両親が山登りが好きなので「岳」という名前がつけられたのに、
岳君は川くだりや釣りが好きです。

そんな岳君の日常生活が父親の目線で書かれています。
ハラハラドキドキしながらも、腕白少年の岳君を
少し距離を置いてみている、
その距離感がとても良いのです。

良いなぁと思いながらも、自分はこんな子育てはできないと思いました。
いくら信用のおける人にあずけるとはいえ、小学生の子どもを一週間も
旅に出すなんてこと、できそうもありません。

こんな過保護なところが自分のいけないところかもしれないなぁ、などと
自分のことと比べながら、楽しんで読める本でした。

椎名さんの本を読んだのは初めてでしたが、
とても読みやすい文体で、椎名さん自身にも好感もてたし、
この「岳物語」には続編もあるそうなので、
ぜひ読んでみたいと思います。



8月16日(木)21:37 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

テスト

テスト


8月15日(水)01:05 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理


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