ずずの読書な日々
 
主に読書日記です
 



趣味

「ランチのアッコちゃん」

   柚木麻子(双葉文庫)

派遣社員である三智子は19歳の時から4年間も付き合った彼氏にふられ、
食欲もなく、会社に持ってきたお弁当にも手をつけずに持って帰ろうとしますが
そこに通称「アッコさん」こと黒川敦子部長が、そのお弁当を食べたいと言い出し、
食後には「一週間、ランチを取り換えっこしましょう。」という提案がきます。
つまりは三智子が作ったお弁当をアッコさんが食べて、アッコさんがいつも
食事に行っていた場所に三智子が行く、ということになったわけで
ランチ代もアッコさんが出す、ということで翌日からランチの交換が始まります。
アッコさんの「ランチコース」をめぐる日々には不思議な発見があり、
三智子の沈みそうになる気持ちも徐々に上向きになっていき、
本来の明るさと持ち味を取り戻すのです。

三智子が作るお弁当のメニューが多種多彩で、読んでいて
ワクワクしました。
上司の体調を気遣いつつ決めたメニューには、三智子の人柄が表れていたと
思います。
そして上司であるアッコさんもとても素敵な人で、クールなふりをしていて
実に人情味のある人なのです。
こんな上司が職場にひとりでもいたら、どの会社も活気づくのに、と
思ってしまいました。


そしてあまり関係ないけど、グルメ関連ということで書いてしまいますが
最近、「孤独のグルメ」という番組にはまっています。
ただ、おじさんがひとりで黙々とご飯を食べている、というだけの番組なのに、
妙にホッとするのです。



9月9日(水)22:33 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

「服を買うなら、捨てなさい」

   地曳いく子(宝島社)

以前UPした、こんまりさんの「人生がときめく~」の本は
家全体の片付け方をおしえてくれているのですが、
この本はその「洋服編」とでも言いましょうか。
賢い洋服の買い方、選び方、処分の仕方などをおしえてくれます。
長い間スタイリストとして活躍し、ファッション業界には詳しい人の
語ることなので、文章全体に説得力があるのです。
「洋服の数が多いほど、コーディネートが難しくなる」なども
うなづけますし、特に「目からウロコ」だったのが
「洋服を買う時は、一週間以内に確実に着るものにする。」です。
「安かったから」とか「今度お店に来た時になくなってると困るから」
などと季節を先取りして購入しても、気候が不安定でころころ変わる昨今、
暑すぎたり寒すぎたりで、結局着る機会がないまま年を越して
翌年には微妙にデザインの違うものが出て、「しまった!こちらの方が
好みだから、こちらを買えば良かった!」などと後悔することも
あるワケです。
同じ理由で「来年も着れるか」ではなく「今年たくさん着れるか」を
重点的に考えると良い、というのもうなづけました。
本を読んでいて、同年代の強い味方を得たような、そんな気持ちに
なりました。
他にも数冊、本を出しているようなので、読んでみたくなりました。

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今日で8月も終わりです。
この夏は、夏バテがひどくて、花火を見に行くとか野外ライブに行くとか
「夏を楽しむ」ということが、ほとんどできませんでした。
屋内のライブすらあまり行けなくて、寂しい気持ちです。
そんなワケで今日は非常に寂しい気分と共に森山直太朗氏の
「夏の終わり」を聴きながら夏にさよならしようと思います。



8月31日(月)11:40 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

「人生がときめく片づけの魔法」

   近藤麻理恵(サンマーク出版)

もはや解説などいらないであろうくらい有名になった「こんまりさん」の
片づけ法の本です。
多くのこういった本が、片づけは台所、お風呂など場所別に行うように
提案してあるのですが、こんまりさんの場合は「洋服、本、CD」など
カテゴリ別に提案しています。
しかもどこからでも手をつけてよいのではなく、ちゃんと順番があり、
その理由にも説得力があるのです。
そして私が一番気に入ったのは、「モノが家に来るのもひとつの縁であり、
意味がある。」といったところです。
洋服など、衝動買いやセールでまとめ買いなどしてしまっても
結局一度も袖を通さなかった、というものでも無駄だったわけではなく
「買った時は、わくわくドキドキ感をくれた。」し、
「こういう服は私には似合わなかったとおしえてくれた。」
という意味のあるものだったわけで、決して自分を「無駄遣いしてしまった。」と
責める必要はない、と言っているのです。
モノを捨てるにあたっては罪悪感がつきまとうのですが、少し気持ちが
楽になりました。
断捨離をしたいと思いつつ、なかなか決心がつかない人に
おすすめです。



7月31日(金)12:05 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

「月の砂漠をさばさばと」

   北村薫(新潮文庫)

作家のお母さんと暮らす、9歳のさきちゃんの物語。
ふたりだけでもお母さんとの日々は楽しく温かい。
散歩中に、植物に詳しいおばあさんに出会ったり、可愛いのら猫さんに会ったり。
さきちゃんの「聞き間違い」も面白くて微笑ましい。
おーなり由子さんの挿絵も物語に華を添えてます。

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この春、雨の日が多くないスか?
雨の日は気分がどんよりしてしまいます。
カラッと晴れてほしいなぁ。。。



4月21日(火)13:09 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

「ヒガシくんのタタカイ」

   群ようこ(ハルキ文庫)

私立中学三年生のヒガシくんは、両親が離婚して、母親が家を出てしまっても
ひねくれることなく、愛犬ミミと共にのんびり暮らしていました。
しかしこのまま平穏無事に慎ましやかに暮らしたい、という望みとはうらはらに
父親が突然再婚することになり、新しい母親だけでなく、姉までできて
同居するハメになったり、電車で乗り合わせた女の子に告白されて、
その子に散々振り回されたり、受難の日々が続きます。
それでも逃げずに、ちゃんと向き合って、ひとつひとつを
クリアにしていく、ヒガシくんの日常を描いた作品です。

難しい年頃なのに、感情をすぐに表に出すことなく、常に冷静でいるヒガシくんに
好感度大でした。
それでも少年期らしい悩みはつきなくて、ことあるごとにクラスメートのクラタくんに
相談に乗ってもらうのですが、そのクラタくんも言葉を選んで励ましてくれて、好感度大でした。
そして新しいお母さんとなったサエグサさんや、その娘のミナミさんも
明るく、さっぱりした気性で、いい家族になりそうな予感がしました。
暗くなりがちなテーマを前向きに描いていて、読後はスッキリします。

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せめて週に一度くらいは更新したいと思いつつ、なかなか実行できません。
月一もあやういかなぁ。。。

まあ、できるだけがんばります。



3月31日(火)23:29 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理


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