犬と私の10の約束 |
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| 川口晴(文藝春秋)
「クイール」や「子ぎつねヘレン」などの映画プロデューサーである 川口晴(はれ)さんが、愛犬家の間でブームとなった「犬の十戒」をヒントに 書き上げた作品です。
本屋さんで、表紙のワンちゃんの写真にひとめ惚れして買いました。
中学生の「あかり」は、お父さんがお医者さんで多忙のため、 ほとんど毎日すれ違いの生活をしています。 お母さんも病気で入院してしまった、その日、家の庭に子犬が 迷い込んできます。
お母さんは、あかりに「犬を飼うときには10の約束をしなければいけない」と 教えます。
そして、まるで靴下をはいているように見えることから「ソックス」と 名付けられた犬との生活が始まります。
ソックスは、孤独なあかりの日々に、いつも変わらない態度で そばにいてくれて、かけがえのない存在になるのです。
この物語には、ギターの上手な美少年が登場したり、 いささか少女マンガチックなところもあるのですが、 どんな時にも態度を変えない、ソックスが健気で可愛らしくて 素直に感動できます。
ラストの方にある「虹の橋」という詩も涙を誘います。
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10月3日(水)08:47 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理
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