ずずの読書な日々
 
主に読書日記です
 



2007年10月3日を表示

犬と私の10の約束

 川口晴(文藝春秋)

「クイール」や「子ぎつねヘレン」などの映画プロデューサーである
川口晴(はれ)さんが、愛犬家の間でブームとなった「犬の十戒」をヒントに
書き上げた作品です。

本屋さんで、表紙のワンちゃんの写真にひとめ惚れして買いました。

中学生の「あかり」は、お父さんがお医者さんで多忙のため、
ほとんど毎日すれ違いの生活をしています。
お母さんも病気で入院してしまった、その日、家の庭に子犬が
迷い込んできます。

お母さんは、あかりに「犬を飼うときには10の約束をしなければいけない」と
教えます。

そして、まるで靴下をはいているように見えることから「ソックス」と
名付けられた犬との生活が始まります。

ソックスは、孤独なあかりの日々に、いつも変わらない態度で
そばにいてくれて、かけがえのない存在になるのです。


この物語には、ギターの上手な美少年が登場したり、
いささか少女マンガチックなところもあるのですが、
どんな時にも態度を変えない、ソックスが健気で可愛らしくて
素直に感動できます。

ラストの方にある「虹の橋」という詩も涙を誘います。



10月3日(水)08:47 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理


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