哀愁的東京 |
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| 重松清(角川文庫)
絵本作家である主人公は、ある理由で絵本が描けなくなり、 フリーライターとして生活していくうちに、様々な人と出会います。
彼らは皆、どこかしら哀愁を秘めていて主人公の心をとらえ、 真っ白だったスケッチブックをうめていくきっかけを与えてくれるのです。
重松氏の作品は何冊か読んでいますが、どれも共感できてしまうのは 重松氏が同年代で、田舎から東京に出た時期もほぼ同じで 矢沢永吉が好き(笑)という共通点が多いからでしょうか。
この小説を読んでいて、自分が東京で暮らしていた頃ののことを しみじみ思い出してしまいました。
「東京」というところは哀愁に満ちた街です。 田舎から出てきた者にとって、それを強く感じさせるのが、 東京の、東京らしいところなのかもしれません。
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10月2日(火)08:54 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理
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