ずずの読書な日々
 
主に読書日記です
 



趣味

東京奇譚集

 村上春樹(新潮文庫)

村上さんの小説は一風変わったものが多いのですが、これも、
そのひとつです。

まったくの偶然の出来事に、不思議な運命を感じるピアニスト。
不慮の事故でサーファーの息子を亡くして以来、毎年その地を
訪れるようになった母親の人生。
突然、夫に失踪され、原因が全くわからず興信所に依頼を求める妻。
などなど、不思議な話ばかりでてくる五つの短編集です。

私が気に入ったのは最後の話の「品川猿」。
段々と自分の名前が思い出せなくなる人のお話なんですが、
他のことは忘れることがないのに、自分の名前だけが思い出せなくなり、
しかもその原因が突拍子もないことだったりするところ、
その出来事によって、自分のかくれていた感情が暴き出されるところなど、
かなりハマリました。

それにしても、どうして村上さんは次から次へと、こんな変わったばかり話を
思いつくのでしょう。

その頭の中、見てみたいものです。



1月12日(土)11:47 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

お茶で気分転換しましょう♪

最近、マイナーモードです。
落ち込んだり、凹んだり、ブルーになったり、ネガティブになったりしています。
私が時々そうなることの大抵の原因が、長男のことだったりします。
ど~~~~~~~~して、いつもいつも心配のタネばかり持ってくるのでしょう。

こんな時は気分転換が必要です。

昨日は家から歩いていける珈琲店で、美味しいコーヒーを飲んできました。

今日は、電車に乗ってN潟駅まで行き、駅ビルの中にある
新しくできた(とはいっても10ヶ月位は経ってるけど)紅茶屋さんで
紅茶の葉を二種類買って、それからその近くにある、同じ頃にできた珈琲店で、
コーヒーを飲んできました。
ブラジルサントス、美味しかったス!

そして家に帰ってきて、早速買った紅茶を淹れて飲んで。。。

どんだけ、お茶してんねん!

けれど、お茶を飲みながら本を読んだり、ボケ~ッとしたり、
まったりした時間を過ごすと、大分気分が落ち着いてきます。

この「気分転換」はしばらく続きそうです。



1月10日(木)21:54 | トラックバック(0) | コメント(2) | 趣味 | 管理

生まれる森

 島本理生(講談社文庫)

失恋の痛手からなかなか立ち直れない主人公は、ある理由から
両親と一緒にいることも気まずくなり、夏休みの間だけ、大学の友人から
アパートの部屋を借りて、一人暮らしを始めます。
そんな時に高校時代の友人「キクちゃん」にキャンプに誘われて、
それがきっかけで彼女の兄弟との交流が始まり、次第に心が癒されていくのを感じます。


島本さんの作品は数冊読んでいますが、どれも人物描写がしっかりしていて、
しかも魅力的に書かれています。
この小説にでてくる「キクちゃん」も自由奔放で学校の先生にとっては
問題児なのかもしれませんが、主人公にとっては、いて欲しい時に
そっと寄り添ってくれるような、気が利く女の子。
そしてその弟は無口で愛想はないけれど、さり気なく主人公を慕ってくるし、
兄にいたっては、一見、優柔不断でヘタレっぽいのに、
長い間長男を務めてきた人らしい芯の強いところを要所要所でみせてくれます。

この「兄」が、主人公が自殺することを思いとどまらせようとして言う、
その台詞がまた良いのです。
一歩間違えばキザに聞こえるのに、この人が言うと妙に説得力を持ってしまうのです。

若い感性で描かれた瑞々しい作品でした。

=====

長男は昨日から、次男は今日から学校です。


犬井ひろし風に
「自由だ~~~!」



1月8日(火)10:04 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

地下街の雨

 宮部みゆき(集英社文庫)

宮部みゆきさんの小説を読むのは初めてです。
これは、ジーンとくるお話あり、ちょっとホラーなお話ありの短編集なんですが、
宮部みゆきファンからすると、ミステリー色が薄いので評判はイマイチのようです。
けれど私はこの作品、あと味が良いのでとても気に入りました。
宮部さんの文体はわかりやすくてスラスラ読めるので、
他の作品も読んでみたくなりました。

=====

昨日で長男のバイトが終わりました。
本当は今日までの予定だったのですが、思いがけず仕事がはかどって、
やることがなくなったからもう来なくていい、と言われたそうです。

それで今日は部活に行く、というので6時に起きました

どちらにしても私はなかなか楽できないのね。
とほほ。



1月5日(土)09:29 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

三次元の女

次男と電車に乗ってジュンク堂書店に行ってきました。
そこで、オースティンの「高慢と偏見」と、
スタインベックの「ハツカネズミと人間」を買いました。

海外ものを買ったのは久しぶりです。
昔から歴史や地理が苦手で、時代背景や土地の位置関係なんて
さっぱりわからないので、読んでも理解できないだろう、という
苦手意識が強くて、避けていました。

でも、なまった頭に喝を入れる意味で、読んでみようと思います。

帰りの電車の中でチラッと読んでみたけど、なかなか面白そうです。

それにしても次男は最近マンガだけでなく、小説にも興味を持つように
なったのは良いのですが、その小説がほとんどアキバ系の人々が好みそうな
ものばかりなのです。

元々ガンオタだし。。。
甥っ子も、完全なるアキバ系で、その影響を受けているし。。。

ちょっと心配です。

なにが心配って・・・

「三次元の女には興味ないね。」と言い出しそうで。。。



12月28日(金)23:44 | トラックバック(0) | コメント(2) | 趣味 | 管理


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