ずずの読書な日々
 
主に読書日記です
 



趣味

黒い自画像

 阿刀田高(角川文庫)

この人の小説は大好きで、もう何十冊も読んでいます。
何十冊も読んでると、時々似たようなプロットに出会うことがありますが、
それでもマンネリ感を味わうことなく、新鮮な気持ちで読めるから不思議です。

15篇の物語からなる短編集で、分野でいえばミステリーなのでしょうが、
ただのミステリーではなく、どこか懐かしいような深い味わいのある物語です。

それにしても阿刀田氏の小説の感想って、難しいです。
「とにかく、後悔はしないと思うから読んでみて~!」
そんな感じです。

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日中はそれ程でもないのに、やはり寝る頃になると咳が酷くなります。
どうせ眠れないので、ずっと音楽を聴いています。

倖田來未の「キューティーハニー」とか、カトゥーンの「リアル・フェイス」とか

どうしてシングル盤なのかというと、せいぜい3曲か4曲しか入ってないので
疲れないのです。

元気がない時は、倖田來未の「キューティーハニー」を聴くと元気がでてきます。

↑などと言うと大抵の人は小バカにしたような目で人を見ますが、
このシングル盤は、あなどれません!
ホントにかっこいい曲ばかりです。
「夜霧のハニー」なんて絶品です。

でもって、どうしてカトゥーンとニュースの区別もろくにつかないオバチャンが
カトゥーン聴くのかというと、曲がかっこ良くて、やはり元気がでるからです。

なんせシカオちゃん作詞で、ビーズの松本さん作曲だもんね。

そういえばカトゥーンの新曲もかっこいい、と思っていたら
氷室京介さんが作ったのね。
なんてかっこいい曲作っちゃうんでしょ。
氷室さんの歌声で聴いてみたくなりました。


ところで、夜中に咳き込みながら、ずっと「ギリギリで生きる」とは、
どういうことなのか、考えてしまいました。

お財布の中に、常に小銭しか入っていない状態で過ごすことなんでしょうか?

そんなワケないよね。。。と考えたら、さらにゲホゲホと咳き込んで、
今まさに自分の状態が、ギリギリで生きてるみたいだ、と思ったのでした。



12月4日(火)16:29 | トラックバック(0) | コメント(4) | 趣味 | 管理

象の背中

 秋元康(扶桑社文庫)

48歳で肺ガンに侵され、余命半年と宣告を受けたサラリーマンが
残りの人生をいかにして過ごすか、がテーマとなった作品です。

映画化もされて話題にもなったのですが、主人公の考え方、
特に女性関係において、共感できない部分がかなりありました。

それが自分が女だから、とか妻という立場だから、ということを
差し引いても、やはり、この人は多くの人達から反感買っても
仕方ないだろう、と思わざるをえないのです。

だからといって、この本を読んで不愉快になったとか、読んで損した気分に
なったとかということはなく、

共感できない部分がありながらも、残される人々のことを考え、
できるだけ前向きに生きようとしたり、時には病状が進んでいることを
実感して投げやりになったりする主人公の姿がきっちりと描かれて
いるので、色んな意味で非常に参考になる物語でした。


「文庫化特別対談」として、巻末に載っている作者の秋元康さんと
俳優の児玉清さんとの対談も興味深いものでした。



11月25日(日)12:52 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

探偵ガリレオ・予知夢

 東野圭吾(文春文庫)

月9ドラマでおなじみの「探偵ガリレオ」と、その続編である
「予知夢」を続けて読みました。

警視庁捜査一課の刑事さんが、常識では考えられない事件が起きた時、
いつも頼りにするのが大学時代の友人でもあり、出身大学の理工学部で
准教授を勤める湯川学です。

湯川学は独特の観察眼と物理の知識で難問を解決していきます。


私はやっぱり恋愛ものより、こういうミステリーの方が好きです。

ドラマ「ガリレオ」を観ていて面白かったので、原作も読んだのですが、
原作はドラマを上回るほど面白いです。

しかし原作には女の刑事さんがでてきません。
男の刑事さんだけです。

ドラマ的には男の刑事さんしか出てこないとなると、むさ苦しいというか、
味も素っ気もなくなるので、あえて女の刑事さんにして、しかも今が旬の
柴崎コウを抜擢したのでしょう。

そして福山雅治扮する湯川学も、個性豊かで、柴崎コウと
しょっちゅうぶつかるところが面白かったりします。

原作とかなり違うところもあって、それはちょっと・・・と
思うこともありますが、この際、ふたりのやり取りを楽しむことにして
細かいことは抜きにすることにします。



11月21日(水)22:44 | トラックバック(0) | コメント(2) | 趣味 | 管理

きみのためにできること

 村山由佳(集英社文庫)

東京で音声技師の仕事をする俊太郎には、郷里の房総に日奈子という
恋人がいます。
遠距離で、しかも仕事が忙しく、思うように会えない日々を
パソコンのメール交換をして過ごしています。

そんななか、テレビの仕事で出会った女優であり、ジャズ歌手でもある
鏡耀子という年上の女性に、惹かれていきます。

鏡耀子は道ならぬ恋に疲れ果てていて、俊太郎に助けを求めるの
ですが・・・


この、「俊太郎」という男の子が、ちょっとドジだけど、ちゃんとした
ポリシーを持っていて、誠実ですごく好感持てるキャラでした。
そして恋人の「日奈子」も物分りの良い、可愛い子なのですが、

自分はひねくれているのでしょうか。
どうもこのふたり、さわやかすぎるせいか、意地悪な気持ちに
なってしまうのです。

こんな、お互い我慢しあうだけの付き合いは長続きしないだろう、
なんて思ったり。。。

プライドが高いくせに、打たれ弱い鏡耀子の方をつい応援したくなって
しまったり。

このような感想を持ってしまうということは、自分は随分汚れてしまったのだ
なぁと、思ったのでした。



11月14日(水)21:38 | トラックバック(0) | コメント(2) | 趣味 | 管理

すぐそこにある希望

 村上龍(KKベストセラーズ)

本屋さんでこの本を手にとった時、社会風刺や政治批判している内容なので
社会情勢にまるで疎い私は、勉強のために読んでみることにしました。

どれくらい疎いかというと、「アフリカ」と聞くと、上半身裸で
腰みの付けた人がヤリをって「ホッホッホ~ッ!」と言ってる場面しか
思い浮かばないのです。
(アフリカの皆様、ごめんなさい!)

世帯主にこの話をしたら、「新聞くらい、ちゃんと読め!バカ!」と
怒られました。

そんなワケで、この本を読んでみましたが、なかなか良い勉強には
なったのではないかと思われます。

けれど、社会情勢に詳しい人が読んだら、もっと楽しめる内容だと
思いました。

やはり、いつでも勉強は大事ですね。
これからはできるだけ新聞を読むことにします。

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昨日、社会人だけで組まれたロックバンドの練習に、
唯一、高校生で参加させてもらった長男は、非常に良い顔をして
家に帰ってきました。

アマチュアと言えども社会人のバンドは、キャリアも実力も
相当なものだったらしく、良い刺激を受けたそうです。

ここのところ学校から帰ってきても「どよよ~ん」とした顔しか
見せていなかったし、口を開けば愚痴ばかりだったので、
少しホッとしました。

好きなことをしてる時は、誰でも顔つきが違ってくるものですね。

それにしてもバンドのメンバーはイケメン揃いだったらしい。
気になります。。。



11月4日(日)10:43 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理


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