ずずの読書な日々
 
主に読書日記です
 



趣味

「つらい時は~」

   水無昭善(宝島社文庫)

正式なタイトルは「つらい時は『やってらんな~い』て叫べばいいのよ」です。
長くてエラーが出たので省略しました。

「笑っていいとも」などに出演して有名になったオネエのお坊さんの
ありがたいお言葉がたくさん書いてある本です。

職業柄、以前から色々と相談事にくる人が耐えなかったそうですが
テレビ出演で有名になってからは益々増えて、ひとりひとり、念入りに
相談にのることができなくなってしまい、本を出すことにしたそうです。
そうすることで、ひとりでも多くの人が救えるように、と。

そして私も救われました。
誰かに言ってほしかった言葉が、たくさん書かかれてます。
たとえば「家事ってすごく大変だから、完璧にやろうとすると難しいのよね。」とか
「台所が汚いってことは、ちゃんと料理してる証拠よ。掃除なんて
やれる時にやればいいの。」などなど。

他には「思いやりと優しさはちがう」という言葉にもドキッとしました。
「優しさ」は自分が理解できる範疇でいいけど、「思いやり」は
相手の立場になって考えることだそうです。

思い通りにならない日々にイラッとしたら、また読みたいと思います。



11月12日(月)23:42 | トラックバック(0) | 趣味 | 管理

「コンビニたそがれ堂」

   村山早紀(ポプラ文庫)

とある街の駅前商店街のはずれにある「たそがれ堂」という名前のコンビニは
大事な探し物がある人にしか見えない、不思議なお店です。

表面上は硬派だけど、実は動物を可愛がる優しい少年、雄太は
同じクラスで仲良くなった美音が、転校する時に渡そうとした手帳を
冷やかしてくるクラスメイトの手前、突き返してしまうのですが
ずっと後悔していて、ある日の夕方、その不思議なコンビニで
あるはずのない手帳を見つけます。
「その手帳はこの街のヒーローへのプレゼントです。」と
コンビニのお兄さんに優しく言われて持ち帰ると、またもや
不思議な出来事が。。。

などなど、5編からなる短編集です。
児童向けに書かれた内容らしく、読後は非常に穏やかな気持ちになれます。
文庫本の帯に「じんわり温めて心の疲れをほぐします。」とありますが
その通りで、気持ちがすさんだり、虚しくなった時にオススメです。
続編もあるようなので、読んでみようと思います。

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今日は久しぶりに雨が降りました。
けれど、どしゃぶり雨。

最近は「丁度いい」というのがありませんね。
暑い日は、とことん暑い。

雨が降る日は、とことん降る。

「丁度いい」はいったい、どこへいったやら。



9月4日(火)22:08 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

「ほんとうに大切なこと」

 ヤン・ゴールドスタイン(ヴィレッジブックス)

ロサンジェルスに住むジェニファーは両親が離婚し、母親も不慮の事故で亡くし、
将来を誓い合った恋人にも別れを告げられ、自殺を図るのですが
偶然にも助け出されて一命をとりとめます。
そんなジェニファーの元にニューヨークから祖母のギャピーが駆けつけ、
期間限定付きの条件を医者から出されながらも、最愛の孫をニューヨークに連れて帰り、
ジェニファーが二度と過ちを繰り返さないように、彼女と
穏やかな日々を過ごそうとします。
最初は頑なだったジェニファーの心も、ギャピーの深い愛を知り
次第に胸のうちを吐き出すようになります。
しかしギャピーに残された時間は少なく、最後の元気を振り絞るように
ジェニファーと思い出の地への旅行に出掛けます。

人には必ず、ひとり以上は自分のことを大切に思ってくれてる人がいるはずです。
それを、この物語がおしえてくれました。
「訳者あとがき」に「悲しいことやつらいことがあった人にはこの本が
少しでも元気になるきっかけになればうれしい。」とありましたが
その通りで、不思議と元気がじわじわとわいてくる物語です。



8月31日(金)15:42 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

「再生」

   石田衣良(角川文庫)

妻が亡くなり、ひとりで子育てをする男。
同棲してる恋人に別れを告げられたOL。
子どもの障害が受け入れられず、妻子と別居してる男。
心の病におかされ、恋人にささえられながらも、なかなか職場復帰できない男。
仕事にしか生きがいを見出せず、大きなプロジェクトをいくつかこなし、
気付いたら40を迎えようとした時にふと、虚しさを感じた男。
などなど、傷付いたり、壁にぶつかったりしながらも、それでもどうにか
生きていこうとする人々の、12編からなる短編集です。

書店でタイトルを見た瞬間から、石田さんらしい、最後に救いを持ってくる物語を
想像しましたが、やはり読後は穏やかな気持ちになれる作品でした。

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いつもなら、夏でもあまりアイスを食べない私ですが(胃腸が弱いので)
今年は残暑が厳しいので食べまくってます

けれど聞くところによると、南国に住む人々は温かい飲み物しか
口にしないとか。

となると、世界的規模でみると、日本人は胃腸が丈夫な方なのでしょうか?

とふと思った夏の一日。



8月29日(水)14:29 | トラックバック(0) | コメント(2) | 趣味 | 管理

「愛しの座敷わらし」(上)(下)

   荻原浩(朝日文庫)

食品メーカーに勤める高橋晃一はちょっとした失敗が原因で田舎に異動になります。
晃一の妻、史子は田舎暮らしに慣れそうもなく、不満を漏らすのですが
長女の梓美は友人達から何故か仲間はずれにされたために、かえって
転校には前向きになり、身体の弱かった長男の智也は自然に囲まれた町に
興味を抱き、同居を始めたばかりの晃一の母、澄代はぼんやりすることが多くなり、
晃一や史子の悩みのタネになります。
それぞれの思いを胸に始まった古民家の暮らしは、座敷わらしの存在に
気付くところから、バラバラだった家族の絆を取り戻すきっかけと
なるのです。

映画化もされたこの小説は、家族の大切さだけではなく、
人と人との繋がりもおしえてくれた、ほのぼのとした内容でした。
そして時々現れる、わらしちゃんがとても可愛いのです。
映画では、どんな風に現れるのか、観たくなってしまいました。

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周りの人達がみんな「ガリガリくんナシ味」がとても美味しい、と言うので
食べてみましたが、本当に美味しかったス!
やみつきになりそうです。



8月27日(月)21:59 | トラックバック(0) | コメント(2) | 趣味 | 管理


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