ずずの読書な日々
 
主に読書日記です
 



2009年7月30日を表示

「永遠の放課後」

   三田誠広(集英社文庫)

幼い頃、歌手だった父親が行方不明になり、祖父母に育てられた笹森ヒカルは
中学2年の時、祖母が病気で倒れてから、転校して母親と暮らすことになります。
新しい学校で挨拶する時、ギターが趣味である、ということを話すと
学級委員の中島紗英が「ギターを聴かせてほしい。」と話しかけてきます。
無口で人付き合いの苦手なヒカルに、気軽に話かけてくる紗英に
好意を抱くのですが、ある日、隣のクラスにいるギターの上手い杉田春樹という少年を
紹介されます。
紗英の幼なじみでもあり、開業医の息子で勉強もスポーツもできて
女の子に人気のある春樹に最初は嫉妬を感じながらも、なんの屈託もなく
話しかけてくる春樹と弾き語りの練習をしていくうちに、次第に
うち解けてきます。
やがて高校、大学と別々の道へ進み、大学のサークルである軽音部の
定期演奏会のオーディションを受けたヒカルに、ある音楽プロデューサーが、
かつて一世を風靡したバンドの復活ライブのメインボーカルを勤めてほしい、
と頼みにきます。
果たして自分にそんな大役が務まるのかどうか、躊躇しながらも
そのライブに春樹と紗英も招き、ライブは成功をおさめるのですが、
その後、3人の関係は微妙に変化してくるのです。


三田さんの作品は初めて読んだのですが、まわりくどい表現などなくて、
非常に読みやすかったし、自分もかつて音楽と関わっていたためか、
誰かと演奏することの一体感とか、共感できる部分が多くて
楽しく読むことができました。

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今朝、雨が降っていて、やれやれ、また今日も一日雨か、とがっかりしたのですが
お昼頃から雨があがり、気温も上がらなかったので、久しぶりに
庭の草取りをしました。

終わってしまった紫陽花の花の部分を切って、もう紫陽花は
終わってしまったんだ、とがっくりきたけど、
同じく終わってしまった向日葵の茎のわきの方から小さな向日葵が
いくつも花を咲かせているのをみつけて、元気を取り戻すことができました。


生きてる。
生きてる。

みんな生きてる。
嬉しいなぁ。



7月30日(木)17:02 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理


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