ずずの読書な日々
 
主に読書日記です
 


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「本屋さんで本当にあった心温まる物語」

   川上徹也(あさ出版)

タイトル通り、全国いたるところの本屋さんで本当におきた、心温まる出来事を
集めたものです。
3,11の震災後、宮城県の書店に置いてあった、たった1冊のジャンプが
100人以上の子ども達に回し読みされた話、
特に本好きでなかったのに、たまたま入った書店でみかけた女性に惹かれて
その人が買ったのと同じ本を買い、それがきっかけで本好きになった男の子の話、
ある書店に、20年以上も前のみつからなかった万引きを悔いる内容の書かれた手紙が
届いた話、
など、気持ちがささくれだった時などに読み直したいお話が
たくさん詰まった一冊です。



2月13日(木)23:17 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

「オール・マイ・ラビング」

   小路幸也(集英社文庫)

「東京バンドワゴンシリーズ」の第5弾。
茅野さんの甥っ子の靖祐君が、古本屋「東京バンドワゴン」の店主である勘一に
本にまつわる恐い出来事があった、と相談を持ちかけるお話や、
亜美さんの弟の修平君が、なにやら道ならぬ恋をしている様子だったり、
「東京バンドワゴン」の前に、捨て猫ならぬ「捨て猫本」があったり、
堀田家とその周辺の人々が巻き込まれる、四季折々のお話です。

========

上↑の感想とは全然関係のない話をします。

初めての作家の本を読む時は、ドキドキします。
もしも好きになれなかったら、その先を読みすすめるかどうか迷うからです。
でも、好きになれなかったからといって、その作家の本は二度と読まないかと言うと
そうでもなく、興味をそそられる内容だと、読むこともあります。
人付き合いにおいても、第一印象が悪かったからといって、二度と会わない、
ということはしません。
その人の良いところを見つけたりすると、得した気分になります。

HやしMりこさんの初期の作品はあまり好きではありませんでしたが、
直木賞受賞後の作品は何故か好きです。
逆にEくにKおりさんの初期の作品はすごく好きでしたが、直木賞以降の作品には
共感できなくなりました。
30年以上、変わらず大好きなのは阿刀田高さんです。
読んで一ページ目で「一目惚れ」ならぬ「ひと読み惚れ」したのは
道尾秀介さん、森浩美さん、柴崎友香さん。

でも、全然作風が違う作家を好きになってます。
小説に関しては気が多いようです



2月10日(月)23:04 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

「あなたにありがとう。」

   松浦弥太郎(PHP文庫)

人付き合いにおいて、どんなことに気をつけたらいいのか、
あるいは普段から、どんなことを心がけたらいいのかが書いてる本です。
たまたま書店で目に付いて手にとった本だったのですが、
まるで今の私の欠点を熟知してる人が、直すべきところを挙げているような
内容でした。

例えば、「いくら相手のためを思って言うとしても、釘を刺す言葉は言っては
いけない。」とか
「気を利かせすぎると、おせっかいになる。」とか
「意見が対立しても相手を嫌いにならず、相手の話に耳をかたむける
余裕を持とう」とか
家族を守ることについて、信頼される人間になるには、などなど、
大切なことが沢山書かれていました。
特に、「身だしなみはきちんと。」は耳が痛かったです。
面倒くさがり屋なので、ろくに化粧もしないで出掛けたりしますから

でも松浦さんのおっしゃる通り、綺麗にしていること、というのは
人に不快感を与えない、ということにおいて重要ですからね。

そしてこの本の解説を書いてるスタイリストの轟木節子さんの言葉も
共感できて、何度もうなづいてしまいました。



1月26日(日)22:26 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

「マイ・ブルー・ヘブン」

   小路幸也(集英社文庫)

「東京バンドワゴンシリーズ」第4作目にして、番外編。
このシリーズの語り手であるサチさんの、娘時代のお話です。
時は終戦直後。東京にて華族の娘である咲智子は、父親から、
ある重要な文書が入った箱を託されます。
それを狙う人々に誘拐されそうになったところを救い出したのが
古本屋「東京バンドワゴン」を営む堀田家の長男の、勘一でした。
堀田家に出入りする個性の強い人達に守られ、敵に連れ去られた両親を
救い出すために奮闘しながら、咲智子と堀田家の人々は
絆を深めていくのでした。

この物語をひと言で言うならば、現在「東京バンドワゴン」の店主を務める勘一とサチの
出会いの物語なのですが、ふたりを取り巻く下町の義理人情がぎっしり詰まっていて、
ほのぼのとした気分で読むことができました。



1月23日(木)22:54 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

「パンとスープとネコ日和」

   群ようこ(ハルキ文庫)

食堂を経営するシングルマザーに育てられたアキコは
母親に反発を感じ、食堂を手伝わずに出版社に勤めます。
けれども母親が突然病死してから、しばらくは閉めていたお店も
近所の商店街の人の助言もあり、一念発起して、母親とは趣向の違う
お店を開店させます。
「しまちゃん」という、体育会系の女の子に手伝ってもらいながら、
どうにかお店を切り盛りしていき、ネコの「たろくん」との出会いもあり、
お母さんの昔の知り合いで、アキコのお父さんのことを知っている、
という人が現れたり、泣いたり笑ったりの日々を描いた物語です。

群さんの、食堂を経営する小説、というと「かもめ食堂」が有名ですが
そのお話とは全然違って、これもまた楽しめる物語です。



1月11日(土)23:30 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理


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