ずずの読書な日々
 
主に読書日記です
 



趣味

「ちいさな幸福」角田光代

   (講談社文庫)

角田さんが、読者アンケート「最も印象に残ってるデート」を参考に書いた
12編の恋物語。
「恋」といっても両思いに限らず、片思いだったり、あるいは
恋なのかどうか自分さえもよくわからない淡い思いだったり、
「デート」とはいっても、ただちょっと気の合う男の子と学校の帰り道が一緒で、
途中に寄った河原で日が暮れるまでおしゃべりしてた、とか、
意外と、恋人として付き合ってた人のことより、そんな何気ない風景の方が
かえって強烈な印象として残ってたりするもので、本を読みながら、
うん、わかる、わかる、とうなずいてしまいました。

そういえば、ある俳優さんは「付き合わずに終わった人の方が、
よく思い出してしまいます。」と言ってたっけ。。。

こんな、何気ないけど、思い出すとキューンとなってしまうようなお話を、
角田さんは、また機会があれば書いてみたいそうで、ぜひ、
お願いしたい限りです。

=====

この前の日曜日に次男の友達が3人、遊びに来たのですが、
そのうちの一人がネコアレルギーだったらしく、うちのニャー達が近づいたら
くしゃみと鼻水が止まらなくなって、あげくの果ては鼻血まで
出してしまいました。
その子は帰り際、「ここにはもう二度と来ないと思うよ。」と言ってたけど、
その子はもちろん、ニャー達にも、誰にも罪はないのよね。

なんだか、悲しいなぁ。。。



6月3日(火)15:00 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

「太陽の塔」森見登美彦

   (新潮文庫)

ずっと華のない生活を送ってきた主人公が大学三年生の時に
水尾さんという彼女ができました。
大阪にある「太陽の塔」に異常に興味を示す水尾さんとの日々は輝かしいものでした。
しかし、振られてしまったために、その後すべてに関してやる気を失くし、
現在は休学中の五回生という情けない状態です。
これはその、情けない日々を淡々と綴った物語です。

「納得して別れたのだから未練はない。」と言いつつも「水尾さん研究」と称して
いつまでも水尾さんのあとを追いかける主人公なのですが、
あくまでもストーカーとは違う、という屁理屈がとても面白いのです。
そして主人公の他にも水尾さんの追っかけが現れたりして
その人物との絡みも面白い。
失恋した話なのに、閉じこもった生活をしているのに、この物語は
悲壮感が漂ってなくて、かなりユーモラスで楽観的に描かれてします。
失恋したばかりの人が読むと救いになっていいかも、と思いました。

=====

最近、直次郎くんのブログにこんなことが書かれていました。
「今まで平川地の歌を聴いて励まされました、と言うファンの人達のコメントを読んで、
逆に僕らが励まされたことが何度もあります。これからの人生において
お互いがささえになったらいいですね。僕はそうします。」と。

なんてオトナな発言なんでしょう!
やはり小さな頃から苦労してる人は違うなぁ。。。

はい!私も、そうします!



5月28日(水)22:09 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

「西の魔女が死んだ」梨木香歩

   (新潮文庫)

中学に進学した「まい」は、喘息でお休みして以来、何故か
学校に足が向かなくなります。
それを心配した「まい」の母親は、気分転換と喘息のためにと、
ある田舎に住む「西の魔女」こと「まい」の祖母の所にあずけることにします。
この物語は、まいが大好きなおばあちゃんと過ごした貴重な一ヶ月間のお話です。

この物語を読んでいて、自分もこんな生活がしてみたい!と思いました。
野いちごを摘んでジャムを作る、気分が沈んだ時は庭のハーブを摘み、
ハーブティーを作って飲む、朝食は飼っている鶏が産んだ、
産みたての卵を食べる。。。
そして夜になると、おばあちゃんと色んなお話をする。

こんな生活してたら、元の生活に戻るのがイヤになりそうですが、
まいちゃんは、いつまでもこのままじゃいけない、とちゃんと自分で
納得して両親の元に戻るのですが、その時のエピソードが、
また、なんともいえなく切ないのです。

そしておまけとして、その後の「まいの物語」もはいってます。

梨木さんの本を読んだのは初めてですが、すっかり気に入ってしまいました。
他の本も読んでみます。

=====

先日、朝起きたら長男のヘアスタイルがとんでもないことになっていました。
すごい寝癖で、ミッキーマウスの耳のように、左右の髪が
頭上に向かって、くるんとカールしているのです。

そのひどい寝癖は「最近、北枕で寝てるせいだ。」と長男は
わけのわからないことを言うのです。
何故、北枕で寝るようになったかというと、どこかから、
「北枕で寝ると集中力がアップする。」と聞いてきたそうで、
それもまたわけのわからない話ですが、それを真に受けて実行していたそうです。
けれど、本当に集中力アップしたいのだったら、他にやることが
あるでしょうに。。。。。

そして北枕をやめた長男。
それが理由で、寝癖がなくなった、と信じてるのも、やはりマヌケです。

それにしても、北枕にしていた間中、集中力がアップしていたようには
みえなかったんですけど。。。

やはり、日頃の心掛けが大事なんじゃないかと思うのです

=====

「しょこたん」のブログに「パルム」というアイスが美味しい、と
あったので、食べてみたのですが、本当に美味しいです!



5月27日(火)16:24 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

「我らが隣人の犯罪」宮部みゆき

   (文春文庫)

三田村家の四人は念願のタウンハウスを購入し、引っ越したはいいけれど、
隣に住む女性が飼ってるスピッツのミリーの鳴き声に、終日、
悩まされるハメにあいます。
そこで家によく遊びにくる毅彦おじさんが、三田村家の長男(中一)と、
長女(小五)と組んでミリー誘拐を企てるのですが、事態は
思わぬ方向に展開していきます。

↑この表題作を含む、六篇からなる短編集で、どのお話も、
伏線が張り巡らされていることがわかりながら、それが思わぬところに
繋がっていくのが面白くて、あっという間に読み終えてしまいました。
どうしたら、こんなに次から次へとアイデアが浮かんでくるのでしょうか。
宮部さん、天晴れ!でございます。

=====

昨日、地方紙に平川地一丁目解散の記事が載っていました。
やはり新潟が誇るミュージシャンなのだなぁと思いました。
けれど、それによると、解散後の進路に関しては
「兄の龍之介さんは未定。弟の直次郎さんは芸能界引退。」とあって、
改めてショックを受けてしまいました。
わかってたことなのにね。

「引退」という文字を目の当たりにしてしまうと。。。

ハァ~。。。



5月24日(土)21:16 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

「さくら」西加奈子

   (小学館文庫)

「さくら」とは、この物語の主人公が飼ってる犬の名前です。
動物ものは好きでよく読んでいるのですが、この作品は残念ながら
自分の好みではありませんでした。
これは、どうしてもこの物語に必要なのだろうか?と首をかしげたくなるような
無駄とも思えるエピソードが多かったし、おまけに、う○こやゲ○といった
下品な話がやたらとでてくるし。
時間もしょっちゅう前後するのでわかりづらいし、
ほとんどの登場人物に魅力を感じませんでした。
オカマさんのサキフミさん以外は。

ケチばかりつけてしまいましたが、この作品を絶賛してる人もいるので、
好みの問題なのだと思います。

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夏風邪は治りにくい、と言いますが、今回の風邪も夏風邪のようなものでしょうか。
なかなか治りません。
昨日も体調も天気も悪かったけど、クリーニング店に行く用事があったので出掛けて、
やれやれ、と家に帰ってきたら「スーパーフライ」の新しいアルバムを
予約してたのを思い出して、それを買いにCDショップに出掛けてきました。
ついでにミスドでドーナツ買って、家に帰ってドーナツ食べながら
「スーパーフライ」を聴いたのですが、

これが、かなりイイのです

今朝、ワイドショーをみたら、やはり売れ行きは好調だそうです。
スーパーフライを聴いて元気をだそ~っと。

それにしても、ボーカルの女の人の隣りにいつもいたギターの男の人、
いったい、どこに行っちゃったのでしょう?



5月15日(木)11:41 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理


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