ずずの読書な日々
 
主に読書日記です
 



2010年3月5日を表示

「雨恋」

   松尾由美(新潮文庫)

恋人に振られ、アパートの隣人ともトラブルを起こした沼野渉は
引っ越しを考えていました。
そこに降ってわいたような良い話が持ち上がります。
叔母さんが海外勤務になり、留守の間自分の住んでいたマンションに、
管理がてら住んで欲しい、と言うのです。
家賃はアパートよりも安い金額を提示されたけど、それには
飼いネコの面倒をみるという条件付きなのでした。
ネコを飼った経験はないけれど、嫌いではないし、どうにかなるだろう、と
引き受け、住んでみると、生き物と一緒に暮らす生活も悪くない。
第一、きちんとした躾を受けたネコなのであまり手がかからない。
平穏無事な日々を送るはずだったのですが、ある日幽霊の存在に気付きます。
その幽霊は「私は自殺したということになっているけど、本当は
殺されたのです。」と打ち明けます。
誰に、どのような理由で殺されたのかもわからないまま亡くなったのだ、
ということを告げられ、話の流れで渉は、その真相を突き止めると
幽霊に約束するのです。

松尾さんの作品を読むのは初めてです。
ファンタジーやSFものを書いてる人だそうで、確かにこの物語も
ファンタジーやSFの要素もあるのですが、それだけではない、
深い味わいが物語の中にあります。
また別の作品も読みたくなりました。

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この季節にはありがちなのですが、急に暖かくなったかと思えば
また寒さがぶり返したりします。
風邪も、一旦治ったと思っても、再発したりもします。

今月は長男のライブが沢山あるので、体調を万全にしてのぞみたいと
思っています



3月5日(金)14:29 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理


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