ずずの読書な日々
 
主に読書日記です
 



2008年2月21日を表示

「冬のオペラ」北村薫

   (角川文庫)

主人公、姫宮あゆみは高校を卒業してすぐに叔父さんの経営する
不動産会社で働いていました。
ある日、同じビルに探偵事務所が入ります。
その事務所の主であり、自ら「名探偵」と名乗る巫(かんなぎ)弓彦は、
何故かビヤガーデンでビールを運んでいたり、新聞配達をしていたり、
いたるところで働いているのです。
それを目撃したあゆみは、巫に興味を持ち、彼に「事務所の記録者として
働かせて欲しい。」と申し出ます。
やがて、あゆみは巫の「名探偵ぶり」を目の当たりにすることになるのです。

前に読んだ「水に眠る」とは、かなり作風が違っていました。
「水に眠る」は読者の想像にゆだねる部分が多かったのに対して、
この作品は探偵ものらしく、人間関係など、かなり明確に描かれています。

事件自体は切ないものなのですが、巫とあゆみのやり取りが
常にユーモラスで、おまけに巫が博学である、ということは
北村さん自身が博学であるということがわかって、楽しく読むことができました。
また北村さんの作品を読んでみたいと思いました。

=====

今日のお昼を少し過ぎた頃に、突然知人が訪ねてきました。
その人、Uさんに会うのは、すごく久しぶりでした。
Uさんとは、かつて通っていたスイミングスクールで知り合ったのです。

Uさんは私よりひと回り年上で、かつて学校の先生をしていた人で、
趣味も多く、俳句や絵や作文など沢山の習い事をしているせいか、
話題も豊富で、教養深い話から、くだけた話まで、色んな話を聞かせて
くれました。

そんなUさんが何故、内向的で半分引きこもりのような私に
興味を持ってくれたのかは、わかりませんが、
私がどんな音楽や映画が好きなのか聞いてくれたり、パソコンのメールの
やり取りをしたり、食事や映画に誘っていただいたりしました。

それが数年前、体調不良により、Uさんがスイミングを止めてしまってから
自然にお付き合いが遠のいてしまいました。

けれど、一ヶ月ほど前にUさんが車を運転中に、歩いている私を見かけたそうで、
クラクションを鳴らしたのに、私は気付かなかったそうです。
それで懐かしくなって、たまたま今日、ウチの近くを通ったので
私を訪ねようと思ったそうです。

どんな理由であっても、私のことを思い出してくれて、訪ねてくれる、
というのは嬉しいものです。

Uさんは、少し前に大病して手や足が不自由になったそうですが、
リハビリの甲斐あって、車の運転ができるようになったそうです。
それでも今もリハビリは続けなければならなくて、そのために絵を描いたり、
温泉にも毎日通っているそうです。

今日はUさんは、あまり時間がなかったようで、少ししかお話できませんでしたが、
いつかまた機会があったら、じっくりお話してみたいものです。
かつてそうだったように、今もUさんから学ぶことは沢山ありそうです。



2月21日(木)23:32 | トラックバック(0) | コメント(2) | 趣味 | 管理


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