「家族の言い訳」 |
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| 森浩美(双葉文庫)
ある日突然、夫に姿を消され、幼子をかかえたまま仕事に出なければ ならなかった「私」が出した結論とは。
仕事にかまけて家庭を顧みない夫が突然死。 しかし同じ職場の人からは、夫の意外な一面を知らされることに。
出世して、やっと親孝行できるとばかりに母親を旅行に連れ出したが 母親はちっともありがたがらない。 息子の気持ちを全然わかってない、と疎んじるようになるが、 その母親が宝物のように大切に持っていた物とは。
などなど、家族に振り回されたり悩まされたり、けれどやっぱり 家族っていいな、と再認識させられる8つの短編からなる感動の物語です。
余談ではありますが、森浩美氏はスマップの「青いイナズマ」や キンキキッズの「愛されるより愛したい」などの作詞家でもあるそうです。 作詞では主に恋愛をテーマにしたものを書いていましたが、 家族や夫婦のことが書きたくなって、今回、この小説を作り上げたそうです。 それにしても、森氏は男性なのに、専業主婦や働く女性の気持ちも よくわかってるな、と感心するくらい、心理描写が的確なので驚きました。
夫は妻の、妻は夫の、あるいは親は子どもの、子どもは親の気持ちを なかなか理解できなかったりしますが、この小説を読むと、 相手の立場になって理解しようとする気持ちが大事なのだと しみじみ感じさせられました。 この続編のような作品も文庫化されたので、近いうちに 読んでみたいと思ってます。
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ここ数日、ずっと天気が悪いです。 それに、日増しに気温がどんどん下がっていくし。 それと比例して私のテンションも下がりっぱなしです なんとかせにゃあね。
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11月17日(火)16:07 | トラックバック(0) | コメント(4) | 趣味 | 管理
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