BAD KIDS |
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| 村山由佳(集英社文庫)
高校生でラグビー部の隆之は、幼い頃からの友人で 部活のチームメートでもある宏樹に恋心を抱いていました。
そんな隆之を絶好の被写体と、追い続ける写真部の都は 20才以上も年上のカメラマンとの関係に苦悩していて、 隆之の切ない心情にも気付いて彼に近づきます。
いたわり合うようになったふたりの関係は、 ハタから見れば、付き合っているようにしか見えないのですが、 お互い、道ならぬ恋への思いをぶつけ合える、 唯一の存在であったのです。
やがて卒業の時期が近づき、それぞれの思いに決着をつける時を 向かえるのですが。。。
時々、エッセイと小説のイメージがまるで違う作家さんがいますが、 村山さんも、そのひとりではないかと思われます。
以前読んだエッセイが、とても爽やかで好印象を持って しまった私は、性描写がリアルだったりした小説を、 今まで、なかなか受け入れることができませんでした。
イメージを自分の中で作りすぎてしまったのでしょう。
けれども文体が綺麗で読みやすい村山さんの小説は、 いつかは受け入れられるような気がしていました。
こんなことを言うと変人に思われるので、あまり公には していませんが、 実は同性愛をテーマにした話に、昔からとても興味を持っています。
小説でも、映画でも。
そのせいか、この小説はとてもすんなりと、受け入れることができました。
受け入れられた理由はそれかい!とどこかから ツッコまれそうですが(笑)
一見、自由奔放で、好き勝手に生きているように見える都が、 とても繊細で友達思いなところにも好印象を持ちました。
都がでてくる話が、もうひとつあるそうなので、それも読んでみたいと思います。
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8月21日(火)10:46 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理
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