ずずの読書な日々
 
主に読書日記です
 



2008年10月4日を表示

本の感想

久しぶりに読んだ本の感想を。


・「知りたがりやの猫」林真理子(新潮文庫)

恋愛小説の名手、林真理子さんの短編集です。
中でも印象的だったのはタイトル作のネコ。
ネコってすごく繊細で敏感な生き物で、飼い主のことをよく見てるし、
その時その時の気持ちまでよくわかっているのだそうです。
そういう目で見ると、ウチのネコ達も凹んだ時は慰めてくれるかのように
寄り添ってきたり、心配そうな顔でじ~っと見てたりします。
犬の方が人間と密接な関係にあるように思われていますが、
ネコもなかなか密接度の濃い生き物だと思うわけです。


・「流れ星が消えないうちに」橋本紡(新潮文庫)

恋人を不慮の事故で亡くしてしまった大学生の奈緒子は今、
恋人だった人の親友、巧と付き合っています。
恋人との仲をいつも応援してくれていた巧と、ぎこちないながらも
寄り添っていき、ふたりで悲しみを乗り越えていきます。

ありがちな、泣かせようとする演出過剰な切ない青春恋愛小説と違い、
奈緒子の家族関係もきっちり描かれていて、深みのある物語でした。
また、男の人が書いたとは思えないほどの繊細な心理描写が
(薄い生地で作られたスカートをはいた時の心もとさとか)良かったです。
この人の作品はまた読んでみたいと思います。

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先日、「夢をかなえるゾウ」のドラマを観ました。
この本を読んでしばらく経った時にドラマ化される話を聞いて、
イヤな感じがしたのですが、キャストが小栗旬、古田新太と知り、
興味がわいたのです。

やはり、キャスティングに間違いはなかったと思いました。
インドからきたのに何故か関西弁をしゃべるゾウの神様役に
古田新太はぴったりでした。
大メシ食らったり、タバコをスパスパ吸うところなんか、ハマッてました。

小栗旬も、最初は冴えないサラリーマンだったのに、神様の課題をこなしていくうちに
だんだんと表情が生き生きしてくるところなんか、さすがは小栗君!と思ってしまいました


小栗君とは関係ない話ですが、ゆうべ栗御飯を食べました。
いつもならこの季節、姑さんが作って持ってきてくれるのですが、
今は入院中なので、自分で作りました。

「いつもなら、おばあちゃんが作ってくれてたのにね。」と話したら
「食べる時くらい、しんみりするような話しないの!楽しく食べようよ!」と
息子達に言われてしまいました。

まったくその通りです。

食べる時は、楽しい気持ちで食べたいですね



10月4日(土)11:46 | トラックバック(0) | コメント(2) | 趣味 | 管理


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