ずずの読書な日々
 
主に読書日記です
 



「動物園の鳥」

   坂木司(創元推理文庫)

前回UPした「仔羊の巣」の続編で、引きこもり探偵シリーズの最終章。
引きこもり探偵、鳥井真一の元に友人、坂木司が勤める保険会社のお客である
木村さんと、高田さんという人が訪ねてきます。
聞くところによると、高田さんがボランティアで働いている動物園で
最近、不審な事件が頻繁におきている、とのこと。
今まで数々の謎を解いてきた鳥井真一に助けを求めます。
乗り気ではなかったものの、友人、坂木司の大切な顧客である
木村さんの頼みを断るわけにもいかず、重い腰をあげて動物園に行くと、
そこで二人は二度と会いたくないと思っていた人物と遭遇してしまいます。

鳥井の引きこもりの原因となった人物との再会で窮地に立たされた二人は
果たして絶望の底に沈められるのでしょうか。
それとも底から這い上がるチャンスを得るのでしょうか。


ぼやかさずに、ちゃんと最後まで描いたのだな、というのは
わかるのですが、これで鳥井真一や坂木司ともお別れかと思うと
寂しい気がしました。
「鳥井真一のキャラが嫌いだ。」という読者が多いようですが、
私は、不器用で人付き合いが苦手で無愛想な鳥井に共感を覚えてました。
そして鳥井の顔色をいつも窺いながらびくびくしてる、お人よしの坂木にも
好感を持ってました。
だからこそ、3巻で終わってしまうのはあっけない気がして、
せめて5巻くらいまであったらなぁと思ってしまいました。



6月9日(木)15:45 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

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