ずずの読書な日々
 
主に読書日記です
 



「さがしもの」

   角田光代(新潮文庫)

かつて自分が古本屋に売った本と、海外旅行へ行った時に
現地の古本屋でばったり再会してしまうお話。

恋人とケンカして本当はふたりで行くはずだった旅行にひとりで行き、
旅館の部屋の引き出しに入っていた詩集を見つけ、そこにはさまれていた
誰かの別れの手紙に自分の状況とオーバーラップさせるお話。

「その本を持っていると不幸になります」と占い師に言われ、
自分を振った元カレに渡してしまおうと、今カノに頼むのですが、
その数年後、彼女がその本を渡してなかったことがわかり、
彼女にふりかかった数々の不幸は、その本のせいではないかと
本を託したことを後悔するお話。

病気で入院するおばあちゃんに、どうしても見つけて欲しい本がある、と
頼まれて、本屋さんを奔走してもなかなかみつからず、やっとみつけた
その本の中に、おばあちゃんが探していたものをみつけるお話。

などなど、本にまつわる9つの作品からなる短編集です。
角田さんの短編集には今のところハズレがなくて、その中でも
この本を、特に気に入ってしまいました。

=====

熱が上がらない風邪も、なかなか辛いものです。はい。

私は雨が降るよりも、風が強い方がイヤです。



11月14日(土)15:43 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

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