「あ・うん」 |
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| 向田邦子(文春文庫)
太平洋戦争をひかえた世相の中、製薬会社に勤務し、裕福ではないにしろ、 堅実な生活を続ける水田仙吉と、軍需景気で羽振りの良い会社の社長を勤める 門倉修造の、厚い友情を描いた作品です。
水田の父親が怪しげな商売に手を出そうとして親子の関係が険悪になるのを、 門倉が間に入って取りなしたり、あるいは門倉の愛人に子どもができて 他の愛人達と手を切るのに水田が奔走したり、 ただ単に男の友情を描くだけでなく、門倉が水田の妻に淡い恋心を抱いていたり、 あるいは水田の娘、さと子に恋人ができ、 恋愛が自由でなかった時代で水田が激怒するのに対して、門倉がさと子を応援したり、 様々な人間模様が織り込まれていて、脚本家の向田さんらしい ドラマティックな展開に、楽しみながら小説の世界に没頭できました。
友達のすすめで初めて向田さんの作品を読んだのですが、 すごく読みやすくて気に入ってしまいました。 また好きな作家さんが増えて嬉しいです。
けれど向田さんは航空機事故のため、52歳という若さでこの世を去り、 残された作品が数多くない、ということが残念でなりません。
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以前の日記に「巨大ひまわりの種を18個植えたら全部発芽した。」と書きましたが、 その後、虫に食われようが何しようが順調にすくすくと成長しまして、 現在、5個(5本、と言った方が正しいのかな?)開花しました。
全部開花する日が楽しみです
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7月2日(木)16:05 | トラックバック(0) | コメント(2) | 趣味 | 管理
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1: こんにちは
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| いつも感心するのですが、ずずちゃんは本当にいろいろな作家さんの作品を読むのですねえ・・ 向田邦子さん、読みやすいのですね~♪
先日友人宅の庭で咲いてるひまわりを見て(小さいタイプでした)ぞういえば巨大ひまわり・・って思ったのでした~ 巨大っていうと背も高いんでしょうねえ・・??
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by ちー | 7月6日(月)12:08
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2: コメントありがとうです!
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| >ちーちゃん、 友達にすすめられたり、本屋さんで立ち読みしてて、たまたまみつけたり、 興味を持った作家さんの作品はすぐに読んでみたくなるのです。 ある意味、ポリシーがないとも言えますが
なんとなくですが、向田さんの小説は、ちーちゃんも気に入るのではないかな、と 思います。 「あ・うん」もおすすめですが、このあとに読んだ「男どき女どき」という短編集も 良かったです。
巨大ひまわりは、18個くっつけて植えたせいか、大きく育ったものと、 あまり大きくならないものとに分かれました。 大きいものは160cmくらいになったので、びっくりしてます。
ミニひまわりも植えたのですが、それも開花しました。 可愛いですよね!
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by ずず@管理人 | 7月6日(月)16:45
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