ずずの読書な日々
 
主に読書日記です
 



「水に眠る」北村薫

   (文春文庫)

北村さんの小説を読むのは初めてです。
十篇の小説が入った短編集なんですが、最初の二篇あたりまでは、
話が現実離れしていて、作者がいったい何を言いたいのかが
さっぱりわからなくて、これは受け入れられないかも?と思ったのですが、
我慢して読む進めていくうちに、段々とはまっていきました。

この作品の中で、作者は多くを語りません。
話の概要だけ説明して、細かいところや結末は読者の想像にまかせる、
という内容でした。
この、読者の想像にまかせる、あるいは行間を読ませるタイプの小説が好きな私は、
北村薫という人に、俄然興味を持ったのでした。

=====

長男はN潟生まれのN潟育ちなのに、N潟の気質が自分に合わない、
だから高校を卒業したら県外に出たい、と言います。

そうゆうところは、私に似たのだな、と思います。

自分もN潟に長く住んでいるけれど、何年住んでも、どうもなじめない
感じがあります。
心に薄い膜を張ったまま生きている気がして。
東京や関西に住んでいた頃の方が、自分が自分らしくいられた気がします。

それでも自分はもうトシをとっていくばかりだからいいけど、
子どもには将来があるし、子どもがこの場所を出たい、というのなら
出してあげたいのです。

ここを出て、好きなように暮らしたらいい。

そう言ってあげたいけれど、肝心の「先立つもの」がないのが情けないです。

「そんなに出たけりゃ、自分で稼いで、自分で行きなさい!」
それしか言えないのです。

=====

風邪を引いてしまいました。
おとなしく寝ます。



2月20日(水)14:42 | トラックバック(0) | コメント(4) | 趣味 | 管理

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コメント

 1: もともとは・・・

N型(←これ気に入った)生まれではないのですか?
そういえば、ずずちゃんの思考&志向&嗜好は、
都会的な感じがします。
あっN型が田舎ってわけではないですけど。。。

私は、自分の出身地が好き、いつかは帰りたいなあ・・・
でも、外に出たから、気付いたんです。


 by すんちゃ | 2月21日(木)17:28

 2: ん?N型?N潟?

私の思考、志向、嗜好(←これ、巧いスねぇ!)は都会的でしょうか?
ただ単にミーハーなだけかもしれませんが(笑)

いえいえ、N潟は充分田舎ですよん。
私の生まれはN潟です。あちこち引っ越したとはいえ、N潟生活が一番長いですし。
世帯主も転勤のない仕事をしているので、このままずっとここにいることに
なると思います。
自分の出身地が好き、という人はすごく羨ましいです。
しばらく離れてみないと、良さがわからないかもしれませんね。


 by ずず@管理人 | 2月21日(木)22:30

 3: N型ですぅ。

一発変換なんだけど、「潟」じゃなかったので、おもしろいなって。
よくよく考えたら、私も、S水に住んでいたころは、都会に出たいと思っていたんだよね。
勝手な物で。。。


 by すんちゃ | 2月23日(土)17:11

 4: なーる!

「N型」は一発変換だったのね。

田舎に住んでると(しかしN潟からみればS水は充分都会ですが)都会に憧れます。
しかしながら、トシをとると田舎の方が良くなってくるかもしれません。
田舎が良いな~と思えるほど、自分はまだトシをとっていない、
と思うことにしています


 by ずず@管理人 | 2月24日(日)21:28


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