ずずの読書な日々
 
主に読書日記です
 



2014年9月30日を表示

「家族往来」

   森浩美(双葉文庫)

花屋を営む夫婦は経営難のため、妻の弟夫婦に借金の連帯保証人になってほしい、と
頼みに行くのですが
弟に「もう諦めてお店をたたんだ方がよいのでは?」と断られてしまいます。
お店をどうにか続けたいのは、今は亡き母親が苦労して守ってきたことの他に、
もうひとつ、理由があったのでした。…「お福分け」

イラストライターの沢口は、幼い頃から家庭に恵まれなかったせいか、
幸せそうな親子をみつけると、こっそりスケッチするくせがありました。
ある日も電車の中でみかけた親子をスケッチすると、母親に気づかれて、
「絵が完成したら、その絵が欲しい。」と話しかけられます。…「雛の手」
など、ラジオドラマにもなった、ちょっと切なくて心温まる8編の短編集です。

森浩美氏のこの「家族シリーズ」は今回で6作目だそうで、
その記念に(?)以前出てきた人や親子をカメオ出演させたそうです。
いく人かは気づいたのですが、もしかしたら気づいてない人も
いるかもしれないので、機会があったら前作も読み返してみようと
思います。

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最近は、なぜか「今更?」なバンドにはまってます。

ガリレオガリレイ
陰陽座
Acid Black Cherry

「今更?」と言われても、いいものはいい。



9月30日(火)00:45 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理


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