ずずの読書な日々
 
主に読書日記です
 



2010年9月7日を表示

「MOMENT」

   本多孝好(集英社文庫)

ある病院で「死ぬ前にひとつだけ願いごとをかなえてくれる人がいる」
という噂が流れます。
その噂を聞きつけた人が何故か掃除のバイトをする「僕」のところへ
頼みごとをしにくるのです。
断りきれずに頼みごとを引き受けるうちに、さらにその噂が広がり、
同じく、病院内に出入りする幼馴染の女性や、アメリカからきた
若い医師に興味を持たれることになるのです。

この物語は4つの章からなっているのですが、どれも意外な結末に
驚かされます。
そして主人公「僕」と患者さん達、病院のスタッフ、幼馴染の女性との交流に
なんともいえず温かい気持ちにさせられます。
病院内の話なので切ない場面も多いのですが、読後はホッとして
さわやかな気持ちになります。

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一昨日は久しぶりに、ゆり様とM子様のライブを観に行きました。
ゆり様がギター、M子様がボーカルのユニットを立ち上げてから
数ヶ月経つのですが、ライブは段々とスタイルが確立されてきて、
いい感じになってきました。
ライブに行く時は大抵、長男と一緒なのですが、最近長男は
「いつも母親と一緒」のイメージがつくのがイヤなのか、
別々に行動したがるのです。
その気持ちはわかるので、できるだけ会場内でも離れて別行動とるのですが
その様子をみたM子様に「なんだか残念です。私、T君(長男のこと)と
お母さんの関係って、微笑ましいな、と思っていたのに。
一緒にいてもなんか自然で、全然変な感じがしなかったし、
羨ましく思ってたんですよ。だって、私の母親なんてライブに
一度も来てくれたことないんですよ。」
と言われてしまいました。
しかし、普通の親はそうなんでしょうね。
仕事や家庭のことが忙しかったり、あるいは時間や体力に余裕あっても
音楽に興味がないとか、あるいはライブハウスは若者ばかりで
敷居が高いとか、子どもの方が親が来ることを拒むから行きたくても
行けないとか、様々な理由で行かない人が圧倒的に多いのでしょう。

けれど「微笑ましい」と思われていたのは、嬉しいものです。
そしてそれを、わざわざ口に出してくれたM子様はやっぱり
素敵な人だと、つくづく思いました。


結局、ゆり様とは一度もしゃべりませんでした
でも長男が以前一緒にバンド組んでたSちゃんや、ライブ会場で
よくみかけるのでちょっと仲良くなった同年代のAさんとも会えたし、
沢山おしゃべりできたので、よしとします。



9月7日(火)11:32 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理


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