ずずの読書な日々
 
主に読書日記です
 



2013年2月8日を表示

いいこと日記

以前、「ほんとうに大切なこと」という本の感想を載せたことがありましたが
その話の最後の方で、おばあちゃんが孫娘に、日記帳を贈る場面があります。

おばあちゃんは少女時代、戦争から逃れて隠れ家生活をしていたことがあったのですが、
その時、少しでも希望を見失わないように、かくまってくれてる人から紙とペンをもらい、
その日その日の良かった、と思えたことを書き記すことにしたのです。
どんなに辛い日々でも、一日にひとつくらいは良かったと思えることがあるはず。
たとえば窓の外に綺麗な蝶々がとまっていた、とか、そんなささいなことでも
良かったこととして書き記していきます。
そうして辛い隠れ家生活を、どうにか乗り越えたことを話して、
おばあちゃんは、自分の時のように、孫娘にも辛い日々を乗り越えて欲しいと
願いをこめて、日記帳を贈るのです。

私は、いい話だなぁと思い、自分でもそういう日記をつけることにしました。
わざわざそのために日記帳を買うと、長続きしなかった時にもったいないので
百円ショップで買ったメモ帳に記すことにしました。

なさそうで、あるものですね。
一日にひとつくらいは、良かった、と思えることが。

愚痴や暗い話は一切書かず、ひたすら良かったことだけを記すのです。
やってみると、なかなかよいものです。
なんの変哲もない自分の毎日も、「悪くない」と思えてきます。

そしてつい最近、ある人のブログをのぞいたら「雑貨屋さんで、いいこと日記
というのをみつけました。」とありました。
その日記は、表紙に「いいこと日記」と書かれてあり、ひたすら
良かったことだけを記すための日記なのだそうです。

「はじめてみたら、なかなか良いものです。」とその人も言ってました。

もしかしたらその日記帳を作った人は、あの小説をヒントにしたのかも。

そういえば四半世紀も前のことですが、人気のあったテレビアニメ
「愛少女ポリアンナ物語」にも、似たような話がありました。
「どんな毎日にも、必ず一日にひとつくらいは良いことがあるはず。
それを寝る前に探して、ああ良かった、今日も良い一日だった、と
思うことにしたら、毎日が楽しくなってくるはず」とポリアンナが提案するのです。
そのアニメの原作のタイトルは確か「少女パレアナ」だったと思います。

「少女パレアナ」を読んで、それをヒントに「ほんとうに~」の作者が
小説を書き、「いいこと日記」を発案した人が「ほんとうに~」を読んで
日記帳を作ったのかな。。。とひとりで勝手に想像して、
ニンマリしています。



2月8日(金)23:50 | トラックバック(0) | コメント(2) | 社会 | 管理


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