「ミュージック・ブレス・ユー!!」 |
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| 津村記久子(角川文庫)
高校三年生のオケタニアザミはベースを担当していたロックバンドが解散になり、 他にやりたいこともなく、進路も決まらず、グダグダな日々を過ごしています。 親友のチユキや歯医者でよく会う同級生は、それぞれ自分の進むべき道をみつけだし、 少し焦りを感じるけれど、そんな状況でもアザミの頭の中には 常に音楽があり、音楽を聴いている間は生きている意味を見出せる気がします。 周りに流されず、自分らしく生きていこうとする物語です。
この、チユキとアザミのオトコマエな友情がいい。 そしてクラスメイトの、普段は一緒にいないけど、遠くから見守ってて、 時々、その存在のありがたみを感じさせてくれるところもいい。 高校生で、はっきり将来の目標を決めている人の方が少ないと思うけど、 だからといって、のんびり構えてもいられない。 手探りでも、目標のようなものを探し出さなければならない。 そんなあやうい年頃の人達を上手く描いた作品だと思いました。
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ここのところ、この人とは気が合う、話してると楽しい、と思っていた人が 遠くに行ってしまう、ということが立て続けにあり、そのたびに がっくりとしおれてしまうのでしたが、つい先日もまたひとり、 遠くへ行ってしまいました。
しかも海外へ。。。
元々、海外旅行はしょっちゅうしていた人だし、語学力もあるし、 どこへいっても順応してしまう能力はありそうだし、 美人だからもてるだろうし、うまくやっていくのだろうな、とは思うのですが。
やっぱり寂しいものは寂しいです。
以前ここで、こういう心理は「卒業していく学生を見送る下宿屋のおばちゃんの気分」と 書いたことがありましたが、下宿屋のおばちゃん家業も切ないものがあります。
そういえば去年、その人からクマちゃん型パスタをいただいたのですが、 もったいなくて、まだ食べてませんでした。
このまま食べないのはもっともったいないので、近々食べようと思います。
またいつか会いましょう。M子様!
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2月26日(火)13:50 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理
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