ずずの読書な日々
 
主に読書日記です
 



2013年2月26日を表示

「ミュージック・ブレス・ユー!!」

   津村記久子(角川文庫)

高校三年生のオケタニアザミはベースを担当していたロックバンドが解散になり、
他にやりたいこともなく、進路も決まらず、グダグダな日々を過ごしています。
親友のチユキや歯医者でよく会う同級生は、それぞれ自分の進むべき道をみつけだし、
少し焦りを感じるけれど、そんな状況でもアザミの頭の中には
常に音楽があり、音楽を聴いている間は生きている意味を見出せる気がします。
周りに流されず、自分らしく生きていこうとする物語です。

この、チユキとアザミのオトコマエな友情がいい。
そしてクラスメイトの、普段は一緒にいないけど、遠くから見守ってて、
時々、その存在のありがたみを感じさせてくれるところもいい。
高校生で、はっきり将来の目標を決めている人の方が少ないと思うけど、
だからといって、のんびり構えてもいられない。
手探りでも、目標のようなものを探し出さなければならない。
そんなあやうい年頃の人達を上手く描いた作品だと思いました。

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ここのところ、この人とは気が合う、話してると楽しい、と思っていた人が
遠くに行ってしまう、ということが立て続けにあり、そのたびに
がっくりとしおれてしまうのでしたが、つい先日もまたひとり、
遠くへ行ってしまいました。

しかも海外へ。。。

元々、海外旅行はしょっちゅうしていた人だし、語学力もあるし、
どこへいっても順応してしまう能力はありそうだし、
美人だからもてるだろうし、うまくやっていくのだろうな、とは思うのですが。

やっぱり寂しいものは寂しいです。

以前ここで、こういう心理は「卒業していく学生を見送る下宿屋のおばちゃんの気分」と
書いたことがありましたが、下宿屋のおばちゃん家業も切ないものがあります。

そういえば去年、その人からクマちゃん型パスタをいただいたのですが、
もったいなくて、まだ食べてませんでした。

このまま食べないのはもっともったいないので、近々食べようと思います。

またいつか会いましょう。M子様!



2月26日(火)13:50 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理


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