「九州少年」 |
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| 甲斐よしひろ(ポプラ文庫)
「HERO」「安奈」などのヒット曲をとばした甲斐バンドのボーカル、 甲斐よしひろ氏のエッセイです。 幼い頃、両親の仕事がうまくいっていて、家族で毎週のように映画を観たり 外食してた時期もあり、はたまたお父さんの突然の蒸発により お母さんが女手ひとつで四人の男の子(甲斐さんは兄弟の末っ子)を 借金を返済しながら育てていた時期もありで、波乱万丈ながらも 母と息子達の結束は固く、心豊かに成長していく内容です。
お父さんがいなくなったあとの話は、まるでどこにでもあるような ありきたりな話のようにサラリと書いていて、おしつけがましさがなく、 それだけに余計に、思い出したくないご苦労もあったのでは、と 想像していまい、切なさがびんびんと伝わってきます。 そして皮肉にも甲斐さんが音楽に興味を持つきっかけを与えたのは お父さんで、いなくなってからも、数年後にひょっこり戻ってきてからも あるいは亡くなってからも、何らかの形で影響を与え続けます。 特別に甲斐さんのファンでなくても、ミュージシャンに興味のある人なら 誰でも楽しめる一冊です。
うちには甲斐さんのオリジナルアルバムはないのですが(ごめんなさい) たった一枚あるのが、カバーアルバム。 エレカシや椎名林檎、ミスチルの曲などをカバーしてますが、どれも 「甲斐節」で、すごく良いのです
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読んだ本の感想を書いたのは、すごく久しぶりでした。
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11月21日(月)15:08 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理
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