「れんげ荘」 |
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| 群ようこ(ハルキ文庫)
45歳のキョウコは慌しいOL生活と、折り合いの悪い母親に ネチネチと嫌味を言われ続ける日々に飽き飽きして、会社を辞めて 古くて安いアパートを借りて、一人暮らしを始めます。 OL時代に貯めたお金をざっと計算すると、月10万で暮らせば、どうにか老後まで 働かずにすみそうなので、「生活費はきっちり毎月10万円」と決めて 他にはなんの目的も持たずに暮らします。 同じアパートに暮らす60歳すぎのクマガイさん、 職業は「旅人」と言う、ちょっと変わった人、コナツさんなど、 個性豊かな人達と関わりながら、一人暮らしの不便さや、 何気ない日常の中のちょっとした贅沢を味わいます。
45歳の女性が、仕事もお稽古事もボランティア活動もせず、 ただ毎日を淡々と過ごす日々を描いたものなのですが、 素っ気ない内容にならず、毎日色んな出来事が起きて、とても興味深く読めました。 実際、この小説を読んで、気持ちにゆとりある暮らしに憧れ、勤めを辞めて、 貯金だけで暮らす日々を選んだ女性もいるそうです。 この「れんげ荘」の次に読んだ群さんのエッセイ「小福歳時記」の解説者が そう書いてました。
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11月8日(金)15:22 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理
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