「イニシエーション・ラブ」 |
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| 乾くるみ(文春文庫)
ピースの又吉さんが自分の著書や雑誌で、この本をすすめていたので 興味を持ちました。 ストーリーは大学4年生の男の子と、歯科衛生士の20歳の女の子が 合コンで知り合い、お互い気に入って付き合い始める、という どこにでもころがっていそうな話なのですが、背表紙に 「ラスト2行は絶対、途中で読まないでください。」とあり、 なにやら「仕掛け」があるようで、最後までドキドキしながら読むのですが、 ラストでしばらく「?」になり、いったい何がどうなってるのか わからなくて、今まで読んできたページをパラパラとめくり、 ようやく「仕掛け」に気付き、「やられた!」と思うのでした。 ネットの批評を読むと、好き嫌いがはっきり分かれているようです。 好きだ、と言った人は仕掛けがすごい、と言うし、嫌いな人は 仕掛けにこだわるあまり、ストーリーがすごくつまらないものになっている、 と評してました。
この物語は80年代が舞台になっているので、その時代が記憶にある人にとっては あの頃流行った「男女7人~」のドラマやおにゃんこクラブ、 サザンやボウイなどの話がでてくるので、懐かしい気持ちになると思います。
80年代に青春時代を過ごした私にとっては、なかなか面白い小説でした。 そして「仕掛け」は、やはり、すごい!と思いました。
女の「裏の顔」に気付かない男の人は多いものです。 男の人達、気をつけなはれや!と言いたくなりました。
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2月15日(金)15:02 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理
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