ずずの読書な日々
 
主に読書日記です
 



「歪笑小説」

   東野圭吾(集英社文庫)

「怪笑小説」「毒笑小説」「黒笑小説」に続く、短編集第四弾。
前回の「黒笑小説」の前半に、出版業界の話が書かれていましたが、
今回は全編にわたり、出版業界のお話です。
ですから「短編集」というより「連作短編集」と言った方が
正しいですね。

上司の型破りな仕事ぶりに毎日驚かされる新人編集者。
自分の作品がドラマ化されることになり、浮かれてキャスティングにまで
口をはさもうとする若手作家。
美人で性格の良い担当者に恋心を抱いてしまった作家。
などなど、モデルになった人がいるのでは?と想像しながら
楽しく読める内容です。

出版業界の実態を暴露するような作品なので、前作から反響が大きかったらしく、
東野氏は「もう二度と出版業界の話は書きません。」と宣言したようなのですが、
すごく面白かったので、またぜひ、このようなお話を書いていただきたい、
と思いました。

========

新潟地方、今日は数日振りの雨です。
たま~になら、雨もいいものです。
色んなものを洗い流してくれる気がして。

たま~になら。



7月12日(木)13:59 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

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