ずずの読書な日々
 
主に読書日記です
 



需要と供給

女の人なら誰でも思い当たるふしがあると思いますが、
若い頃というのは、「若い」というだけで周りがちやほやしてくれた
ものです。
しかし、誰がどうみても「おばさん」と言われるような年齢になった今、
ちやほやしてくれるどころか、鬱陶しい目でみられたりするんですね。

これは非常に虚しいことです。

それでいて女は結婚したり子どもを持つようになると、
主婦として、母親として、求められる部分が多くなるのです。
主婦業も母親業も、ちゃんとできて当たり前。
誰かに褒められることもなく、
ちょっとでも手を抜くと失格者呼ばわり。

仕事として供給するばかりで、私個人としての需要がさっぱりなくなったな、
と強く感じるようになった今日この頃。

先日、長男のギターの師匠のライブに行った時の話です。
ライブの数日前に、長男のところに師匠から電話があって、
私にも来てもらいたい、と言っていたらしいのですが、
それはただ単に、チケットを一枚でも多く売りたいという気持ちからだと
思っていたのです。

しかし、ライブ終了後、師匠が真剣な顔をして「正直、今日のライブは
どう思われましたか?」と聞くのです。
私はこういう時、自分の意見というものをあまり持たない方なので、
ごく一般的な、誰でも言いそうなことを言ってお茶を濁したのですが、
師匠は「おとなの貴重な御意見、ありがとうございました!」と
丁寧にお礼を言うのです。

ちょっとびっくりしました。
師匠くらいの人になれば、自分のライブには自信を持ってて、
人の意見はあまり気にせす、自分の意思を貫き通すかと思っていたのに。

どうやら、最近のライブのやり方や選曲の仕方に煮詰まっていたようです。
若い人やバンドのファンの人達なら、「すごく上手い」とか、
「かっこいい」とか、無難なことしか言わないのでしょう。
だから、私くらいの年齢の人なら、色んな音楽を聴いていて
耳が肥えていて、ちゃんとした意見が言える、と思ったのかも
しれません。

だとしたら、ごめんなさいね。師匠。
私ってば、ちゃんとした考えも持ってないし、意見も言えないのよ。

けれど、ちょっとした一言で、師匠は「貴重な御意見をもらえた。」
と喜んでいたので、それはそれで良かったのかもしれません。


そんなワケで、久しぶりに自分自身に「需要」を感じたので、
逆に、こちらの方がお礼を言いたくなりました。

それから私的なこともほんの少しですが師匠と話したのですが、
最近、自分の中でもやもやとしていたものを肯定してくれるような
内容だったので、話せて良かったです。

やはり、人付き合いが苦手で、人と話すことも苦手だからといって
誰とも関わらないのはいけないのだな、と思いました。

========

先日、マイナーなことを書いたので、心配してくれて
メールやコメントをよせてくださった方々、
ありがとうございます!

相変わらず時々、ぐじぐじ悩んだりしてますが、元気になりつつ
あります。

本当にありがとうです!



2月7日(月)16:21 | トラックバック(0) | コメント(0) | 社会 | 管理

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