ずずの読書な日々
 
主に読書日記です
 



「真夏の犬」

   宮本輝(文春文庫)

中学生の頃、父親に頼まれて駐車場の見張りのアルバイトをしていた時、
野良犬達に囲まれた夏の日。
転校してきたハーフの美少女に熱をあげ、仲間達と組んで、その少女を
守ろうとした日々。
父親に家出され、アルコールに溺れた母親との古いアパート暮らし。
同級生の母親にさりげなく頼まれたことに危険を感じ、振り切って
逃げたこと。など、
阪神電鉄の走る下町の裏通りで、貧しい少年・少女時代を過ごした人々が
昔をしみじみと振り返る九つの短編集です。

ひとつひとつの物語は短いのですが、短い中に深い味わいのある物語でした。

=====

近所に、すごく人懐こいワンちゃんがいたのですが、最近、
虹の橋の向こうに旅立ったと聞いて、すっかり凹んでしまいました。
大切なお友達が引っ越してしまったような、そんな心境です

そのワンちゃんが若かりし頃、私の顔をみると素早く走ってきて
飛びついて、その勢いに負けて倒れても、なおかつ身体の上に乗っかり、
顔をペロペロなめて、飼い主さんが慌てて飛んでくる、ということが
何度もあったのですが、人にも動物にもめったに懐かれない私にとって
ベタ惚れの恋人にでも会ったような懐かれ方をするのは非常に
気分の良いものでした。
けれど最近はお散歩中に会って「こんにちは!」と声をかけても
「どなた?」という顔をしてたので、具合が悪かったのでしょう。

飼い主さんの話によると、晩年は病気ですっかり弱くなり、
ワンちゃんの家から私の家までのわずかな距離を歩くのが
やっとだったそうです。
今はきっと、虹の橋の向こうで思い切り走り回って、誰かに
飛びついたりしてることでしょう。

心からお悔やみ申し上げます。



10月27日(火)15:25 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

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