また本の感想 |
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| 読んだ本がたまったので、感想を。
・「陰日向に咲く」劇団ひとり(幻冬舎文庫)
小説を書いたのは、まったく初めてという、お笑い芸人「劇団ひとり」の短編集。 けれど、本当に初めてとは思えないほどの文章力を感じました。 前の章で主人公だった人が次の章にもチラッとでてくる、といった形の連作短編集は 今までにも何冊か読んだことがありますが、だからといって「またか」という感じのしない、 むしろ新鮮にすら感じられる連作の仕方で、章ごとの最後に切れ味の良い オチをもってくるところも、芸人さんらしさがあって、非常に楽しく読めました。 タイトルの付け方も絶妙だと思いました。
・「半分の月がのぼる空」橋本紡(電撃文庫)
今まで橋本さんの小説は2冊読んだことがあるのですが、とても好きになって、 その橋本さんがライトノベルを書いていた時期があったと知り、 その頃の作品を読んでみました。
主人公である高校生の裕一が入院中に、重い病気で入院してる同じ歳の里香と 知り合います。 最初はなかなか心を開いてくれない里香も、裕一と同じような環境に育ったことを知り、 次第に心を通わせるようになります。
病院ネタなので、暗くなりがちなところを、元ヤンキーの看護士さんがでてきたり、 アダルト本を蒐集してるおじいさんがでてきたり、結構笑えたし、 比較的前向きに書かれてあるので読みやすかったです。
・「半分の月がのぼる空2」橋本紡(電撃文庫)
↑この続編です。 里香のあまりの我が儘ぶりに裕一がいいように振り回されるので、 よほど途中で読むのをやめようかと思いましたが、最後まで どうにか我慢して読みました。 里香のことをよく理解してるお医者さんが登場したりして、 最後の方はなかなか面白そうな展開になってきました。 このシリーズは全部で8巻あるそうですが、続きを読むかどうかは未定です
やはり若い人向けに書かれた本をオバサンが読むのは無理があるのかなぁ。。。と 思ったり。
けれどその後も、このオバサンは何故かまた青春小説を読むことになるのです。
それはまた次の機会に。
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10月14日(火)15:53 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理
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