ずずの読書な日々
 
主に読書日記です
 



2009年7月を表示

「R・P・G」

   宮部みゆき(集英社文庫)

ネットの掲示板で疑似家族を作っていた男性が殺され、その容疑が
疑似家族にかかりました。
しかし、その3日前に絞殺された、疑似家族とはなんの接点もない女性と
遺留品が共通していて、捜査は混乱します。

「家に不審な電話がかかってきたり、見知らぬ男が家のまわりをうろついてた。」
という男性の娘の証言から、疑似家族を取調室に呼び、その場面を見せて、
何か思い出すことはないかと娘の反応をみるのです。

この物語は場面があまり動くことがなく、ほとんどが警察の
取調室で話がすすんでいきます。
そのせいか、お芝居を観ているような気持ちになり、どきどきしながら
話の展開を楽しむことができます。
途中から、だいだい犯人の見当はつくのですが、それでも
つまらなくなるということはなく、やはりどきどきしながら読めるのは
宮部さんの手腕によるものだと思います。

やっぱり宮部さんは面白い!

=====

ここ数日、雨の日が続いたので庭に出ることはありませんでした。
今朝、久しぶりに晴れたので庭にでてみると、巨大ひまわりに
朝顔のつるが巻き付いていました。

まるで小さな子どもがお母さんにおんぶしてるようで、微笑ましい光景でした



7月20日(月)23:16 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

日々是更新?

ブログ友達が、今後は毎日ブログを更新することを目標にしたそうで、
忙しい人なのに、すごいな、と思いました。
自分もできるだけ更新しようとは思ってるのですが、なんせ暇はあっても
ネタがありません。
ここ数日にしても、あまり体調が良くなくて寝てばかりいましたから。
「昼寝してました。」などという日記を読んでも面白いと思う人は
いないでしょうし、どうせブログを更新するなら、できれば
面白いことを書きたいのです。

てなワケで面白いネタはないものかと考えていたら、ありましたね。
そういえば。
得意の(?)イケメンネタが。

アマチュアのギタリストさんで、お気に入りの人がいます。
その人をここでは「ゆり様」と呼びます。
初めて、ゆり様を観たのが去年の秋で、別のバンド目当てでライブに行ったら、
ゆり様が対バンで出ていたのです。
少女マンガに出てきそうな病弱で繊細な、おとなしい美少年キャラで、
会場にいた女の子達が「N潟にもあんな美少年がいたんだね!」と騒いでました。
それくらいの美少年なのです。
その後、何度かゆり様のライブを観る機会があり、今年の2月には、
嬉しいことに、長男バンドと対バンでした。
その日、楽屋でゆり様とおしゃべりした長男によると、全然気取りのない、
気さくな良い人だったそうで、益々好感度が上がりました。
たまたま、ゆり様のブログをみつけたら、ゆり様は長男バンドに関して
「メンバー全員、いい人。演奏は前に観た時もレベル高いと思ったけど、
今回も相変わらずレベルが高かった。」と評価してくれていました。
なんて、いい人なんでしょう!
しかも長男と、ギターのセッションやりたい、というようなことも書かれてあって、
もしかしたら、同じステージに立つ可能性もあるかも?と
おバカな私は、はしゃいでしまいました。
残念ながら、ゆり様のバンドは4月に解散してしまいましたが、
今は別のバンドにサポートで参加したりしてるらしいです。

次のゆり様のライブは8月13日にあるそうです。

8月13日て。。。。。
もろお盆じゃないですか。

行けない確率が高いスね。

凹む。。。



↑これも大したネタじゃないなぁ。。。
毎日更新はやっぱり無理スね。



7月19日(日)17:10 | トラックバック(0) | コメント(2) | 社会 | 管理

「強運の持ち主」

   瀬尾まいこ(文春文庫)

上司と折り合いが悪くなり、OLを辞めて占い師に転職した幸子の元に
訪れるお客さん達・・・いつもたったひとりでやって来て
父親と母親のどちらを選ぶべきかと悩んでる小学生の男の子や
気になる人を振り向かせたい、と何度はずれてもまた占ってもらいに来る女子高生、
物事の終わりがみえるという不思議な大学生などとの交流を経て
占い師としても人間としても成長していく物語です。

自分にとって「この人の小説を読むと心がほんわかと温かくなる」という作家さんが
何人かいるのですが、瀬尾さんも、そのひとりです。
やはり読後はほんわかと温かい気分になり、人と人との心の触れ合いって
いいなぁとしみじみ感じたのでした。

=====

最近、何故かウクレレの練習を始めました。
楽器はなんと、小5の誕生日に買ってもらったものを使ってます。
小5っつうと、ン十年も前です
しかも当時は関西に住んでいたので、引っ越しも経ています。
何十年も、弦まで綺麗な状態で残ってるとは、奇跡に近いです。


大事に使います!



7月14日(火)21:39 | トラックバック(0) | コメント(4) | 趣味 | 管理

「約束」

   石田衣良(角川文庫)

目の前で通り魔に親友を襲われた男の子。
事故で車椅子生活をせざるをえなくなり、心を閉ざした息子に翻弄される父親。
不登校になり、偶然出会った廃品回収の老人を手伝うことになった男の子。
十歳の息子が突然難病におかされたことにより、結束力を固める家族。など、
不幸に見舞われながらも、そこから立ち直ろうとする人々の短編集です。

ちょっと話がドラマティックすぎるかな、とも思わないではないのですが、
なんせ単純バカなので、一作ごとにうるうると泣いてしまい、
石田さんの「あとがき」を読んで、さらに大泣きしてしまった私でした。

=====

ここのところ雨の日が続いたので、庭の草取りをさぼっていました。
今日の午後、久しぶりに少し晴れたので庭にでてみたらジャングルと化してました
雑草の生命力には恐れ入りました。

そして、一度だめになったビオラが復活してたことには驚きました。
小さな芽が沢山出ていて、そのパワーに、こちらも元気をもらいました。



7月13日(月)23:10 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

「いつかパラソルの下で」

   森絵都(角川文庫)

20歳の時、厳格な父親から逃れるように家を出てから5年間、
自由気ままな生活を送っていた栢野野々は、ある日若い女性から
「あなたのお父さんと関係してました。」と打ち明けられます。
父親が亡くなり、もうすぐ四十九日法要を迎えようとしていた矢先のこと。
厳格な父親が不倫していたとは信じられない野々は、兄妹に、
どう対処すべきかを相談します。
思えば、大学進学のために上京する以前のことは一切語らなかった父。
その過去に、厳格な父の陰の姿の原点があるような気がして、
野々達、三兄妹は父の故郷である佐渡島に、今まで一度も会ったことのない
伯母を訪ねるのです。

この物語は前半、疎遠になっていた兄妹達が、父親の不倫騒動をきっかけに
段々と結束力を高めていくところが、わくわくして面白かったし、
後半は三兄妹で「お父さんのルーツをさぐる」という名目で佐渡に行ったのに、
思いがけず伯母さん一家の歓待にあい、珍道中風になっているところが
楽しめました。
厳格な父親が不倫していた、という出だしに、もっとどろどろした
暗い内容になっているかと思いきや、明るくさらっとした内容で
ラストもホッとできるもので良かったです。

そしてこの小説は、児童文学を書いてきた森さんが、初めて「大人の世界」に
挑戦して書いたもの、というのも興味深いところです。



7月12日(日)22:54 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理


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