ずずの読書な日々
 
主に読書日記です
 



2008年1月を表示

生まれる森

 島本理生(講談社文庫)

失恋の痛手からなかなか立ち直れない主人公は、ある理由から
両親と一緒にいることも気まずくなり、夏休みの間だけ、大学の友人から
アパートの部屋を借りて、一人暮らしを始めます。
そんな時に高校時代の友人「キクちゃん」にキャンプに誘われて、
それがきっかけで彼女の兄弟との交流が始まり、次第に心が癒されていくのを感じます。


島本さんの作品は数冊読んでいますが、どれも人物描写がしっかりしていて、
しかも魅力的に書かれています。
この小説にでてくる「キクちゃん」も自由奔放で学校の先生にとっては
問題児なのかもしれませんが、主人公にとっては、いて欲しい時に
そっと寄り添ってくれるような、気が利く女の子。
そしてその弟は無口で愛想はないけれど、さり気なく主人公を慕ってくるし、
兄にいたっては、一見、優柔不断でヘタレっぽいのに、
長い間長男を務めてきた人らしい芯の強いところを要所要所でみせてくれます。

この「兄」が、主人公が自殺することを思いとどまらせようとして言う、
その台詞がまた良いのです。
一歩間違えばキザに聞こえるのに、この人が言うと妙に説得力を持ってしまうのです。

若い感性で描かれた瑞々しい作品でした。

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長男は昨日から、次男は今日から学校です。


犬井ひろし風に
「自由だ~~~!」



1月8日(火)10:04 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

のだめ

一昨日、昨日と二夜連続で「のだめカンタービレ」のドラマSPを観たのですが、
やっぱり面白かった!
BGMもやたらとクラシックの曲が流れて、それがその場面、その場面に
ぴったり合っていて。
けれど、のだめちゃんがパリの音楽学校で知り合った女の子の言葉が痛かった。。。

「私達は友達でもあるけれど、ライバルでもあるのよ。」

音楽って「楽しい」とか「楽をする」という意味の字が入ってるのに、
真剣に取り組めば取り組みほど、楽しくなくなるし、苦痛も伴ってくるのよね。

それがわかっていも、やっぱり音楽やりたい!って思ってしまう。


ああ、本当に音楽やりたい。



1月6日(日)23:58 | トラックバック(0) | コメント(4) | 音楽 | 管理

地下街の雨

 宮部みゆき(集英社文庫)

宮部みゆきさんの小説を読むのは初めてです。
これは、ジーンとくるお話あり、ちょっとホラーなお話ありの短編集なんですが、
宮部みゆきファンからすると、ミステリー色が薄いので評判はイマイチのようです。
けれど私はこの作品、あと味が良いのでとても気に入りました。
宮部さんの文体はわかりやすくてスラスラ読めるので、
他の作品も読んでみたくなりました。

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昨日で長男のバイトが終わりました。
本当は今日までの予定だったのですが、思いがけず仕事がはかどって、
やることがなくなったからもう来なくていい、と言われたそうです。

それで今日は部活に行く、というので6時に起きました

どちらにしても私はなかなか楽できないのね。
とほほ。



1月5日(土)09:29 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

お正月

今、つい先日の日記を読み直したら、
元旦早々、私ったら暗いことを言ってましたね
どうも今年はお正月気分を味わうことができなくて・・・

というのは、長男が冬休みが始まってから元旦以外の日は、
毎日バイトに出掛けているからです。
とはいっても午後からですが。
それでも、家族の誰かが出勤となると、本人はもちろんのこと、
送り出す方も結構緊張するものです。

何時頃起きて、何時頃に御飯を食べさせて・・・など、
常に頭においておかないといけないワケです。


昔を思い出してしまいました。
今は世帯主の勤務は、カレンダー通りですが、かつては不規則で
夜勤があったこともありました。

大晦日が夜勤にあたった場合は、世帯主ぬきで年を越しました。
元旦が日勤にあたると、朝、世帯主を送り出して、そのあと
当時赤ちゃんだった長男と一緒に、ずっとテレビを観て過ごしたこともありました。

しかし勤務地やら勤務体制が変わって、カレンダー通りになってから
数年経ちますので、そんなことがあったことを、すっかり忘れていて、
長男のバイトによって久々に思い出しました。


それにしても稼ぐことの厳しさを知ってしまった長男は、
「高校生の間は二度とバイトしたくない!」と言ってます

長男がバイトすることになった理由は、また次の機会に。



1月3日(木)23:57 | トラックバック(0) | コメント(0) | 社会 | 管理

明けましておめでとうございます

毎年毎年、「今年こそはきちんと過ごそう!」と思うのですが、
ちっともきちんと過ごせないでいます。

去年は春に長男の高校受験が終わり、やれやれ、やっとのんびりできると
思ったのに、高校へ行ったら行ったで、朝は早起きしなきゃならないし、
なんだかんだ心配事は起きるし、いつもクタクタに疲れていました。
今年は次男が春に中学生になるので、またさらに気を使いそうです。

は~。。。ため息交じりのお正月。



1月1日(火)21:56 | トラックバック(0) | コメント(3) | 社会 | 管理


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