ずずの読書な日々
 
主に読書日記です
 


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follow me その7

2017年の4月、T君の飲食店が開店しました。
Sさんのお店があった場所から徒歩2分ほどのところです。
そのお店に行くと、Sさんのお店で会っていた人たちに会えるのです。
人生、辛いことばかりじゃないな、と思いました。

Sさんにもその翌月に会えました。
Sさんと共通の「推し」であるミュージシャンが、電車で1時間の山のふもとの音楽祭に
出演するからです。
私はSさんに会えたのが嬉しくて、買ったばかりの一眼レフカメラで
Sさんの写真を撮らせてもらいました。
するとSさんと一緒に来ていたUさんという方が、私とSさんの
ツーショット写真を撮ってくださいました。
Uさんには本当に感謝してます。
Uさんが撮ってくださらなかったら、Sさんとの写真はなかったのですから。

そしてその数か月後、Sさんは引っ越し先でカフェを開きました。

2018年4月、私の友人が車をとばしてSさんのお店に連れて行ってくれました。
高速道路をつかっても2時間以上かかる場所です。
それなのに「私は運転好きだから」と連れて行ってくれた友人にも
感謝しかありません!

SさんはSさんらしく、新しい場所でも地元の人達になじんでました。

直接会えたのも嬉しかったけど、今はSNSがあります。
Twitterなどで会話することもできます。
そのお陰であまり寂しい気持ちにならずに過ごすことができました。

会いたくなったら会いに行けばいい。
会えないのだったら、SNSで連絡を取り合えばいい。
そんな日がずっと続くのだろうと思ってました。
それが当たり前だと思っていました。



2月7日(火)00:58 | トラックバック(0) | コメント(0) | 社会 | 管理

follow me その6

2016年の11月20日のことです。
Sさんのお店があった場所で、書店員のKさんとMさんのライブが行われました。
そこでもかつての常連さんなど、Sさんのお店と書店にゆかりのあった人達が大勢つめかけました。
T君やYちゃんの姿もありました。
私はSさんと一緒に最前列でライブを観てましたが、最初から最後まで
泣きっぱなしだったSさんを可愛い、と思ってしまいました。
(不謹慎ですね。ごめんなさい)

ライブが終わったあと、T君に挨拶しに行ったところ、
「実はこの近くに店舗を借りたんです。いつになるか具体的にはまだわからないんですが、
飲食店を開く予定です。」と
嬉しいお話を聞かせてもらいました。

前に会った時に「もうお会いすることはなくなるかも…」と言ったことに対して
「そうでもないかもしれませんよ。」と言ってくれたのは
こうゆうことだったのですね。

落ち込みがちだった日々に光が差しました。
家に帰ってからも、Sさんのお店に何度か行ったことのある長男に
「○ぬわけじゃないんだからさ、また会えることもあるよ。」と
慰めてもらいました。

そうです。生きてる限りは会える希望があるんです。
実際、Sさんとはその後、何度か会う機会があるのでした。



12月19日(月)02:39 | トラックバック(0) | コメント(0) | 社会 | 管理

follow me その5

2016年の夏のある日、Sさんに言われました。
今年の10月いっぱいで店を閉めることになったと。

Sさんの旦那さんの仕事の都合で市外に引っ越すことになったそうです。

それからしばらくして、1階の書店も11月5日で閉店することが決まりました。
Sさんと折半してた家賃を全額払えそうにないという理由で。
書店員のKさんはこの機会に、故郷であるお隣の県に戻ることになりました。

私は「無常」という言葉を思い出しました。
いつもの何気ない日常は、ず~っと同じように続くものと錯覚しがちですが、
それは奇跡のような尊い日々で、ず~っと続くわけではなかったのです。

SNSでSさんのお店と書店の噂が広まり、常連の人達は毎日のようにお店に寄り、
一度もお店を訪れたことのない人達は、この機会にと、県外からも押し寄せるようになりました。

そうしてSさんが一人では大変になった頃、Mさんがお店を手伝うようになりました。
「連日大盛況で、にぎわってますね。」と言った私に、ふとSさんはこぼしました。
「でも…それで、いつも来てくださってたお客さんの居場所がなくなるのが
申し訳なくて…」と。
Sさんが切なそうに言うのを聞いて、つくづく優しい人なのだと思いました。

そして10月31日にSさんのお店が、11月5日に1階の書店が、その場所から巣立ちました。
(「巣立つ」という言葉はSさんが使ってたので、引用させていただきました)

両日ともT君に会いましたが、11月5日に「もうこれで、お会いすることはあまりないでしょうね。」
と言う私に、「そうでもないでしょう。SNSもありますし、なにかしらで繋がってると思います。」

T君も優しい人です。その言葉でいく分、救われたのでした。
そのあと、もっともっと救われることになるとは、その時の私は気付きませんでしたが。



11月15日(火)01:35 | トラックバック(0) | コメント(0) | 社会 | 管理

follow me その4

Sさんのお店は建物の2階にありました。
1階は書店。この書店がちょっと変わっていて、しょっちゅうイベントをやっていて
何度か参加してるうちに、書店のスタッフさんとも仲良くなりました。
一番最初に話したKさん(男性)、Kさんに紹介してもらったMさん(男性)は
ふたりとも音楽をやる人で、Mさんは初対面でいきなり「今、自作の曲を録音してきたばかりなので聴いてください!」と
できたてのホヤホヤの曲を聴かせてもらったので好感度大でした。
当時、大学生だったYちゃんは、Sさんと一緒にライブに行った仲間でもありました。

そうこうしてるうちに、Sさんのお店と下の書店は私にとって
大切な場所になりました。
自分の家とは別に、ホッとできる場所があるというのは良いものです。

2016年の春頃は、Sさんのお店でT君と知り合いました。
話しているうちに、自分の友達のNさんの息子さんのような気がして、
聞いてみると、やはりそうでした。
世間は狭いものだと一瞬思いましたが、そもそもNさんはSさんのお店がある街に住んでるし、
「感じ良いお店があるの」とSさんのお店をおしえてくれたのもNさんでした。
出会うべくして出会ったのかもしれません。

そして、その年の夏、悲報がとびこんできました。
Sさんのお店と下の書店が、秋になくなるのだと。



11月7日(月)22:00 | トラックバック(0) | コメント(0) | 社会 | 管理

follow me その3

「あの人」という呼び方もいかがなものかという気がして、これからは「Sさん」と表記します。

Sさんと初めて出会ったのは2014年の1月。
家から電車で二駅離れた街にSさんが経営する喫茶店があり、
私がそこを訪れたのでした。
それからお店に行く度に少しずつ親しくなり、一緒に応援してるインディーズ系ミュージシャンのライブに行ったり、
共通の知人が出演するお芝居を観に行ったりするようになりました。
その際、一緒に同行したことによって知り合った何人かの人は、その後もSさんのお店で再会して、
今でも交流があります。
Sさんを通じて色んな出会いがあり、感謝してます。

Sさんは既婚者ですが、一度だけ旦那さんに会ったことがあります。
Sさんと出会った年の春頃だったと思います。
ある祝日にお店で茶碗洗いをしてる人がいて、「主人です」と紹介されました。
旦那さんは自分の仕事がお休みの日に、時々お店を手伝ってるとのことでした。

Sさんのお店は漫画や小説などの沢山の本があり、Sさんの趣味の物もあるけれど、
大抵の物が旦那さんの趣味だと聞いたことがあったので、
「自分と好きな作家さんがかなりかぶってます。」と言うと
「趣味嗜好が似てるのかもしれませんね。」と言ってもらって
嬉しく思った記憶があります。

あの感じの良い旦那さんは今、どうしてらっしゃるのでしょうか。
気になるところです。



11月2日(水)00:42 | トラックバック(0) | コメント(0) | 社会 | 管理


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