ずずの読書な日々
 
主に読書日記です
 



2009年6月を表示

生き物を飼うということ

自分は身体があまり丈夫ではないので、時々昼間でも横になることがあります。
しばらく眠って、目が覚めると必ずといっていいほど、ウチに3匹いるうちの
どれかのネコが視界に入ってきます。
まるで心配して、そばにいてくれているようで気持ちが和みます。
そして2階に移動すると、ネコ達もいつの間にか2階に移動してるし、
2階の用事がすんで、1階に降りるとまた、わらわらとネコ達も移動します。

この感じ、なにかに似てるな、と思ったら、子ども達の小さい頃がそうでした。
洗濯物を2階のベランダに干すために、1階と2階を何往復もするのに、
いちいち腰にぶらさがるように、へばりついてきます。
階段を上り下りする時はあぶなっかしくて仕方ありませんし、
はっきりいって鬱陶しくもあるのです。

しかし、そんな風にまとわりつくのは、ほんの一時のことです。
あっという間に時は流れて、子どもは親離れしてしまいます。
離れすぎて、私なんかは「御飯作る人」くらいにしか思われてないでしょう。

特に長男は離れ方に拍車がかかり、先日も3日連続で夜遊びして帰ってきました。
たま~に、一日だけのことならともかく、3日連続はさすがにイカンやろ、
これはいっちょ親としては説教のひとつもしたらな、と手ぐすね引いて待ってると、
ヤツは何か予感がしたらしく、先手を打ってきました。

「いや~最近なんだか毎日が充実してるって感じがするんですな。ほっほっほっ。」
などと、隠居したジイサンのようなセリフを吐くので、説教する気が失せてしまい、
つい、「そうですか。それはよござんしたねぇ。」と、
これまた隠居したバアサンのような返事をしてしまったのでした。

話は逸れましたが、このように子どもがあっという間に離れたり、
色んなことがめまぐるしく変わっていく中、
ネコ達の私への態度はまるで変わらないのですが、
変わらない存在が自分の身近にある、ということは非常にありがたいことなのです。

いつもでも変わらずに、このままでいて欲しい。

そう願っても、どうあがいても、かなわないことがひとつだけあります。

人間よりもペット(わんこ、にゃんこ)の方が寿命が短いのですよね。

永久にこのまま、というわけにはいかないのです。
残念ながら。



だけど、永久ではないから、一緒にいる時間を大切にしたいし、ありがとう、大好きだよ、という言葉をいつも投げかけていたい。



こんな風に思ったのは、最近知り合いの間で飼っているわんこ、あるいは
にゃんこが、病気であるとか、老齢で弱っている、という話を耳にするように
なったからです。

ずっとずっと一緒にいられたらいいのに。



せめて平和で、穏やかな日々が、できるだけ長く続きますように!



6月18日(木)15:55 | トラックバック(0) | コメント(0) | 社会 | 管理

「ホノカアボーイ」

   吉田玲雄(幻冬舎文庫)

ファッションモデルの吉田玲雄氏がサンフランシスコの大学に在学中、
ハワイのホノカアという村で映写技師のアルバイトをしていた頃のお話です。
村の人達との心温まる交流が、ゆるやかな時間と共にすすんでいくのが、
読んでいて気持ちが和みました。
特に吉田氏に食事の世話をしてくれたビーさんという女性が
しっかりしていて料理上手なのに、どこかいつまでも少女っぽいところが
可愛くて、こんな人が近所にいたらいいのに、と思ってしまいました。

このお話は映画化されたので、ぜひ観てみたいと思っていたのですが、
家から遠い映画館でしか上映されてなくて、まごまごしてるうちに
上映期間が過ぎてしまいました

主演の吉田氏の役は、イケメン俳優でおなじみの岡田将生くんだし、
ビーさんが作る料理を担当したのが、私の好きな料理研究家の高山なおみさんだし、
観たかったなぁ。。。

=====

近所のスーパーで梅が安く売られていたので、梅ジャムを作ってみました。
梅は疲労回復の効果があるそうです。
疲れた時は、リッツに梅ジャムをのせて食べることにします。

そういえば、私に梅ジャムの作り方をおしえてくれた人に
ここ数年、会ってません。

お元気かなぁ。。。だといいけど。



6月15日(月)16:26 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

「魔界の塔」

   山田悠介(幻冬舎)

24才でニートでゲーム好きの小巻嵩典は、中学時代の後輩から
「魔界の塔」というRPGゲームに関しての噂を聞かされます。
その噂とは、「魔界の塔」のラスボスは決して倒されないようになっていて、
ゲームをやった人はラスボスに倒されると昏睡状態に陥るということで、
折しも叔父のつてでゲームソフト制作会社に就職した嵩典は、
その噂に関して詳しく調べようとすると、奇遇にも自分の上司にあたる松本という男が
そのゲームの制作者であることがわかり、松本に近づくのですが、
松本自身から聞かされた、ゲームにまつわる辛く哀しい過去の話に、
ある種の疑問を抱くのです。

この物語を読むことじたい、RPGゲームをやっている時のような、
テンポの良い心地よさを味わいました。
何度もどんでん返しがあり、最後まで気を抜けませんでしたが、
ちょっと切なくてホッとする結末でした。

ホラーは苦手ですが、山田氏の作品は好きになれそうです。

=====

ちょっと嬉しかった話をひとつ。

先日、長男が同じ学校の友達をいきなり家に連れてきたのですが、
家に来るなり自室に入ってしまったので、お茶の好みを聞けなかったのです。
それでも紅茶なら、大抵の人は飲めるはずなので、紅茶を淹れて
持って行ったのですが。。。

長男の部屋のドアを閉める時、小さく「ゲッ!紅茶だ。」と聞こえたような
気がしたのです。

あとで長男が言うには、その友達はやはり紅茶が苦手な人だったそうです。
それでもせっかく出されたのだから、と無理に飲んでみると、
「あれ、この紅茶、おいしい。」と言って、全部飲み干してしまったそうです。

「オカンが淹れる紅茶って、胃にもたれないし、なんか、やさしいんだよね。」と。。。

ウレシス!
うれしす!
ギガントうれしス!!


けれど、「胃にもたれない」のと「なんかやさしい味」というのは
秘訣があるのです。

秘訣なんて、大げさなものじゃないのですが。

「時間をかけずにサッと淹れる」
ただ、それだけのことなんです。
紅茶の葉の種類にもよりますが、時間をかけると渋みがでてしまい、
胃にもたれる確率が高いようです。
昔、喫茶店でバイトしてた時に色々研究してみた結果なのです。

紅茶の渋みが苦手だとおしゃる方、試してみてください。



6月10日(水)21:38 | トラックバック(0) | コメント(2) | 趣味 | 管理

「絵描きの植田さん」

   いしいしんじ(新潮文庫)

都会に住んでいた絵描きの植田さんは、ある日事故のため大切な恋人と
聴力を失ってしまいました。
心を閉ざしてしまった植田さんは高原にある小さな村でひっそりと暮らすことにしました。

そんなある日、湖を渡ってある母娘が植田さんの隣に引っ越して来るのです。
その娘、メリはしだいに植田さんに懐いていき、静かな交流が始まります。

この村の人達の行事の関わり方とか、村の人達のさりげない触れ合い方とか、
あたたかくていいなぁと思いました。
おせっかいすぎず、無干渉すぎずに。
あたたかいココアに浮かべたマシュマロが、ふんわり溶けていった時のような
和やかな気持ちにさせられるお話でした。

植田真さんのイラストもおごそかに、この小説に色を添えています。

=====

昨日、Sちゃんがウチに来て、約束通り神戸のおみやげを持ってきてくれました。
たまねぎとにんにくのサラダ用ドレッシングでした。
これが意外とさっぱりしてて食べやすいのです。
クセになりそうなお味です。


しかし、薬のせいか、やたら眠いです。
あと2,3日したら薬飲むのやめようかな。



6月9日(火)23:54 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理

「りかさん」

   梨木香歩(新潮社文庫)

小学生のようこは雛祭りのプレゼントに「リカちゃん人形が欲しい」と
ねだるのですが、おばあちゃんから届いた「りかさん」という名の人形は
ようこが欲しがっていたものとは似ても似つかない日本人形でした。
ところがこのお人形、人の心がわかり、しゃべることもできる不思議な人形だったのです。

この「りかさん」との出会いによって、友達の家の事情や、
それぞれのおじいちゃん、おばあちゃんの過去もわかるようになり、
あるいは歴史的な背景もわかるようになり、
ようこもりかさんの目を通して、人として成長していこうとするのです。

メルヘンの世界、とわりきってしまえばよいのですが、
あの人形がああ言った、いや、この人形がこう言った、という
シュールなやりとりが長く続いてストーリがなかなかすすまないので
やや中だるみ的な作品になってしまったような気がします。
それよりも併録されている、その後の「ようこ」を描いた「ミケルの庭」が
私には好きな作品でした。

=====

もう一週間以上も前の話ですが、先々週の土曜日に長男のギターの先生のバンドの
ライブがあったので、行ってきました。
会場にはSちゃん(長男バンドのボーカルの可愛い女の子)もきていて、
Sちゃんは最近神戸に遊びに行ってきたそうで、
「おみやげ買ってきたので、今度おじゃまする時に持っていきますね。」と
言ってくれました。

うっほほ~い!

いつでも待ってますよ~!!




ところで最近、めまいがして、いつまでも直らないのでお医者さんに行って、
貧血の検査をしてもらったのですが、検査の結果、
「貧血気味ではあるけれど、薬を飲まなければいけないほどではない。」そうで、
つまりは貧血に関しては特に治療はいらないそうで、ホッとしたのですが、

「気分的なものかもしれないから、安定剤だしておきましょうか?」と。。。。

安定剤はイライラも解消できそうなので出してもらったのですが、
これがやたらと眠くなるのです。
眠剤が入ってるのだから、当たり前といえばそうなのですが。

めまいがしてフラフラして病院行ったのに、今度は眠くてフラフラになるとは。。。



しかし、二日続けて息子達が御飯の支度を変わってくれたのは助かりました。



6月8日(月)13:34 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理


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