「ほかならぬ人へ」 |
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| 白石一文(祥伝社文庫)
資産家の御曹司として生まれながらも、宇津木明生は出来の良い兄達との違いを 幼い頃から感じていて、家柄を気にせず平凡な人生を歩もうとします。 キャバクラで知り合った「なずな」と結婚し、ごく普通の生活を夢見ていたのですが なずなの裏切りにあい、混乱して衰弱していきます。 しかし常に行動を共にしていた上司の女性の辛い過去を知り、 彼女が発する、あることに惹かれ、自分を取り戻していくのです。
表題作の他に「かけがえのない人へ」というお話も収録されてます。 このふたつの作品には、やたらと変わった人が出てくるのですが、 変わっていながらも何故か憎めない、どこでもいそうな人に思えてくるのは 作者の筆力なのではないかと思いました。 ハッピーエンドではないのに、何故か読後にすっきりした気持ちになる 物語でした。
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えっ!えっ! もう3月なの?!
ど、どうしよう!!
そんな3月。 されど3月。
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3月1日(金)16:01 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理
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