ずずの読書な日々
 
主に読書日記です
 



2009年9月17日を表示

「ひかりをすくう」

   橋本紡(光文社文庫)

グラフィックデザイナーの智子は慌ただしい日々を送るうちに
パニック障害に陥ります。
思い切って仕事を辞め、同居してる哲くんと一緒に都心を離れ、
郊外の家を借り、近所の登校拒否してる女の子の家庭教師などをしつつ
次第に穏やかな心を取り戻していきます。

テーマは「パニック障害」という重いものなのに、重く感じられなかったのは
きっぱり仕事をやめた智子の潔さと、いつも穏和な哲くんの存在と、
物事を深刻に考えすぎないように、できるだけ前向きに生きようとする
ふたりの姿勢からでしょうか。
忙しくて疲れてる人におすすめの一冊です。

余談ですが、橋本氏の小説にはネコがよくでてきます。
今回も子猫をひろって、ふたりで育てる決意をする場面がありました。

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久しぶりにブックオフに行きました。
探していた山田太一氏の「丘の上の向日葵」があったので大喜びしました。
この小説は絶版になってるらしく、普通の本屋さんにはおいてないのです。
なので、古本屋さんの存在は非常にありがたいのです。
しかも安く手に入る、というのも嬉しいです。

古本なので、あまり綺麗ではないのですが、読む分にはなんの支障もないので
充分です。



ジャンボチョコモナカがギザうまス!



9月17日(木)23:24 | トラックバック(0) | コメント(0) | 趣味 | 管理


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