ずずの読書な日々
 
主に読書日記です
 



2009年6月10日を表示

「魔界の塔」

   山田悠介(幻冬舎)

24才でニートでゲーム好きの小巻嵩典は、中学時代の後輩から
「魔界の塔」というRPGゲームに関しての噂を聞かされます。
その噂とは、「魔界の塔」のラスボスは決して倒されないようになっていて、
ゲームをやった人はラスボスに倒されると昏睡状態に陥るということで、
折しも叔父のつてでゲームソフト制作会社に就職した嵩典は、
その噂に関して詳しく調べようとすると、奇遇にも自分の上司にあたる松本という男が
そのゲームの制作者であることがわかり、松本に近づくのですが、
松本自身から聞かされた、ゲームにまつわる辛く哀しい過去の話に、
ある種の疑問を抱くのです。

この物語を読むことじたい、RPGゲームをやっている時のような、
テンポの良い心地よさを味わいました。
何度もどんでん返しがあり、最後まで気を抜けませんでしたが、
ちょっと切なくてホッとする結末でした。

ホラーは苦手ですが、山田氏の作品は好きになれそうです。

=====

ちょっと嬉しかった話をひとつ。

先日、長男が同じ学校の友達をいきなり家に連れてきたのですが、
家に来るなり自室に入ってしまったので、お茶の好みを聞けなかったのです。
それでも紅茶なら、大抵の人は飲めるはずなので、紅茶を淹れて
持って行ったのですが。。。

長男の部屋のドアを閉める時、小さく「ゲッ!紅茶だ。」と聞こえたような
気がしたのです。

あとで長男が言うには、その友達はやはり紅茶が苦手な人だったそうです。
それでもせっかく出されたのだから、と無理に飲んでみると、
「あれ、この紅茶、おいしい。」と言って、全部飲み干してしまったそうです。

「オカンが淹れる紅茶って、胃にもたれないし、なんか、やさしいんだよね。」と。。。

ウレシス!
うれしす!
ギガントうれしス!!


けれど、「胃にもたれない」のと「なんかやさしい味」というのは
秘訣があるのです。

秘訣なんて、大げさなものじゃないのですが。

「時間をかけずにサッと淹れる」
ただ、それだけのことなんです。
紅茶の葉の種類にもよりますが、時間をかけると渋みがでてしまい、
胃にもたれる確率が高いようです。
昔、喫茶店でバイトしてた時に色々研究してみた結果なのです。

紅茶の渋みが苦手だとおしゃる方、試してみてください。



6月10日(水)21:38 | トラックバック(0) | コメント(2) | 趣味 | 管理


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