高慢と偏見(上)(下) |
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| ジェーン・オースティン 富田彬/訳(岩波文庫)
のどかな田舎町に住む、五人姉妹がいるベネット家の近所に 独身で資産家のビングリー氏が引っ越してきます。 ベネット家のお母さんは、自分の娘の誰かがビングリー氏に 見初められるかもしれないと張り切り、お父さんはさっぱり気のない様子。
やがて開かれる舞踏会で、ビングリー氏はベネット家の長女で 穏やかで品の良い、ジェーンを気に入ります。
一方、次女のエリザベスは、ビングリー氏の親友、ダーシー氏に 人前で侮辱的な発言をされ、最悪な印象を持ちます。
気さくで温厚なビングリー氏とは対照的な、高慢で無愛想なダーシー氏は エリザベスに冷たい態度をとられながらも、彼女の知的で明るく活発で 家族思いな人柄に惹かれていくのです。
果たしてビングリー氏とジェーン、ダーシー氏とエリザベスの恋の行方は?
↑ストーリーはこんな感じなのですが、200年以上も前に 書かれた作品とは思えないほど読みやすく、特に男と女のことに関しては いつの時代も変わらないものだと知ってニンマリしてしまうほどでした。
タイトルだけみれば、哲学的な難しいことが書かれているような印象を持ちますが、 決してそんなことはなく、ベネット家のお母さんのバカ母ぶり、 五姉妹のうち、三女と四女のイケイケねえちゃん(死語?)ぶり、 五姉妹の従兄のコリンズ氏のヌケサクぶりに、かなり笑わせてもらいました。
この小説は、同タイトルで「ちくま文庫」、「自負と偏見」というタイトルで 新潮文庫からも出版されています。 それぞれ訳者が違うので、いつか訳比べもしてみたい、と思いました。
余談ですが、「ユー・ガッタ・メール」という映画でトム・ハンクスと メグ・ライアンが待ち合わせる時、目印として使ったのが、この本でした。
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1月17日(木)14:27 | トラックバック(0) | コメント(2) | 趣味 | 管理
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